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門松を飾る意味を知ってますか!?竹の切り口にもこんな意味がある!

      2019/04/22

1年はあっという間に過ぎますね。
大掃除が終わり、お正月をむかえるための段取りもつけば、残るはお正月飾りを出すだけです。

お正月飾りを出すともう年が明けたような気になりますが、街中も「ザ・日本」という風景になって、なんとなく気が引き締まります。

お正月飾りと言えば何を思い浮かべますか?
しめ縄や鏡餅、玉飾り、破魔矢(はまや)などがありますが、玄関先にどんとおいてある「門松」も、目を引きますよね?

お正月飾りにはそれぞれに飾る意味がありますが、その意味をよく知らないまま飾っていることも多いと思います。
今回は正月飾りの中から、玄関先に飾られる存在感たっぷりの「門松」について、飾る意味や竹の切り口の意味についてご紹介していきます。

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目次

門松を飾るようになったのはなぜ?

玄関の前や門の前に飾られるお正月飾り、門松。
別名「松飾り」「飾り松」「立て松」ともいいます。

門松を置くのは、

  • 毎年お正月に幸運をもたらす「年神様(としがみさま)」がやってくるときの目印
  • 年神様が宿る「依り代(よりしろ)」として

という2つの意味があります。

年神様とは、家に1年の幸せをもたらすために山から降りてくると考えられている、神道における新年の神様のことです。

神様が宿るもののことを「依り代」といいますが、年神様が新年に地上へおりてくるときに、宿る家を見つけて落ちつける場所を用意しておく意味で、玄関に門松をおくようになりました。

松を使うのは、

  • 常緑樹である松に「祀る(まつる)」や神様を「待つ」という意味をかけている
  • 正月に長寿の象徴である松を野山から持って帰る、平安貴族の「小松引き」という行事から転じて

という理由からです。

平安時代、すでにお正月に松をもちいた行事があり、そこから現在のように玄関先に飾るようになったのは室町時代になってからです。
平安時代の習慣の名残で、地域によっては今でも、私たちがよく見る飾りのついた門松ではなく、松の小枝を飾る習慣のところもあります。

門松の本体は竹ではなく松!

現在門松としてよく知られる形のものは、竹が目立つためになんとなくメインは竹のような気がします。

現に私も、「門松」というものの「どっちかというと竹なのでは?」と長い間思っていました。
頭に思い浮かべた時にも松より竹のイメージが強く残るのは私だけでしょうか?

もちろん、竹も縁起物で意味はありますが、主役はどれかというと「門松」という名前が示すとおり、上記のようになのです。
松が添え物ののように見えていましたが、門松の由来からすると竹の方があとから添えられたものと言えます。

門松にはなぜ松や竹を使うの?

玄関前や門の前に対におかれる門松は、とても縁起のいい正月飾りです。
基本の松と竹に花が飾られたものや、派手なものだと扇や金色に着色された松ぼっくりなどが飾られたものも見かけます。

集合住宅など、玄関におくことができない家庭向けや若い人向けにフラワーアレンジメントの小さい門松も販売されていますね。
我が家も最近では、無理をして大きな門松をおかなくてもお正月気分を手軽に味わえるので、アレンジメントの方を買ってしまい

よく見る門松と言えば、

の3つを使ったものですが、その素材にもひとつひとつ意味があります。

門松がまるごと縁起のいいものとなっているんです。
門松を構成する主な素材や飾りについてご紹介します。

1.松

松は1年中葉を落とさないところから永遠の命をあらわしていて、神様が宿ると考えられていました。

2.竹

竹は強風にも耐え、まっすぐに育ち、成長も早いことから生命力の強さと繁栄をあらわしています

3.梅

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昔から日本人に愛されてきた梅は、1年の1番はじめに咲く花で、実もつきます。
紅白の組み合わせは昔から縁起がよいとされ、お正月には紅梅、白梅が飾られます。

また飾りとして南天や千両、万両といった縁起のよい色の、赤い実のついた植物も梅と同様によく用いられます。

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千両と万両は漢字からして縁起がいいですし、南天は「難が転ずる」という意味合いがあります。
それぞれ、葉の形や実のつく向きが違いますが、似たような植物です。

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南天

正式な門松はとてもシンプル!

最近では、門松も様々なデザインのものが販売されていますが、正式な門松は実はとてもシンプルです。
松と竹だけで他に飾りはないのですが、荒縄の巻き方や竹の長さにそれぞれ意味があります。

  1. 松を下にすえて、さらにその中心に3本の竹を添えおきます。
  2. この時、竹の長さは7:5:3の比率で切りそろえたものを使います。
  3. 門松のすそを松の割り薪(まき)か「こも」と呼ばれる「藁(わら)のむしろ」で巻き、荒縄で3ケ所結びます。
    それぞれ、一番下を七巻き(七周)、真ん中を五巻き(五周)、上を三巻き(三周)にします。

割り切れない数は縁起がいいと言われているので、やはり門松にも使われています。

飾りがついていないシンプルな作りの門松も、その姿の意味を知ればとても神聖なものに見えてきます。

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松や竹を使うのは、その素材自体がとても縁起のいいものとされているからなんですね。
飾りとして添える梅や南天なども、新年にふさわしいおめでたいものですし、門松ひとつとっても日本人の神様への思いや様式へのこだわりがわかります。

門松の竹の切り口は2つのタイプがある!?

門松のメインが竹だと思い込んでしまうくらい、中央に立てられる3本の竹が目立ちますが、竹の切り口はどのような形が思い浮かびますか?

私はななめにそいだ形がスタンダードだと思っていたのですが、実は地域や職業によって違っていました。
門松の切り口には、

  • 斜めにカットされている「そぎ」
  • 水平にカットされている「寸胴(ずんどう)」

という2つのタイプがあります。

1.「そぎ」

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竹を斜めにそいだ切り方になっている門松は、関東でよく見られます
これには逸話があります。

徳川家康が「そぎ」を始めた!

「三方ケ原の戦い」で家康が生涯で唯一大敗を喫した相手が武田信玄でした。
当時まだ「松平」を名乗っていた家康が、次は必ず「武田(竹)」を切るといい、門松の竹を斜めに切ったことから、江戸幕府が始まって以来、関東では「そぎ」が定番となりました。

また、他にも

  • ふしのところでそぐと、切り口が笑い顔に見えることから縁起がいい
  • 寄席や料亭など、お客様が訪れるところでは中身を良く見せるという意味から

などの縁起をかついでいます。

確かに、ふしのところをそぎ切りすると笑った顔に見えますね。
「笑う門には福来る」ということわざを連想させます。

好みの問題でふしのところを避けてカットしているものを飾っている場合や、ふしを残す位置を変えておちょぼ口風にしたものもあり、現在では様式はさまざまです。

2.「寸胴」

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もともと門松に使われる竹は、ふしのところで真横に切った寸胴という切り口でした。
現在でも金融機関などは、節がしっかり詰まっていることに「お金がたくさん詰まる」とかけて、寸胴の門松がよく使われています。

また、年末年始の人がいない時間帯に危険なことに使われないように、繁華街にある店舗などでは先が尖っていない門松をおく場合が多くなっています。

門松の竹が防犯の意味をもってしまうというのも、少し世知辛い感じがしますね。

門松ってレンタルはあるの?

ここまでで、門松を飾る意味や種類について分かりましたね。
いろいろ分かってくると、「来年こそはうちにも飾ってみたい」と思う方もいると思います。

ただ、

  • 「本格的な門松を買うと高そう…」
  • 「飾った後の置き場所や処理に困りそう…」

と思ったアナタ。

実はレンタルの門松もあるんです。
いろいろなモノをレンタルしている「DMMいろいろレンタル」にはなんと門松もあります。
ちょっと驚きですよね。

「門松」と検索すればいろいろな種類が出てきます。
見た感じだと「そぎ」の門松が多いようです。

これなら置き場所や処理に困らず、手軽に利用できますよね。
気になる方は、こういったサービスも使ってみてくださいね!

門松を飾る意味のまとめ

門松は、新年に年神様をお迎えするために飾るものです。
昔からの習慣でなんとなく飾っていた正月飾りの1つですが、神様が宿る目印になるものだと思うときちんと準備しようという気持ちになります。

たとえ大掃除を全部やりきれなくても、年神様のために玄関だけでも片づけて掃除しておいた方がいいですね。
「大掃除ができなくても門松さえ置いておけばサマになるな…」などど、ズルいことを考えていては、バチがあたりそうです。

大きな門松を用意できなくても、松を飾るだけで目印になります
地域によって門松を飾らないところもありますが、ぜひ今年は、家族みんなで門松の意味について話しながら、幸運を呼び込むために飾ってみませんか?

その他にも門松を飾る上で知っておいたほうがいいマナーなどについてはこちらで詳しく解説しています。

門松の飾り方のマナーを知って、縁起よく正月を迎えよう!

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