りんご潰しに必要な握力は?どこをどうやって鍛えるといい?
2017/08/15
りんごを片手で握りつぶすパフォーマンスの映像を見たことがありますよね。
一見簡単そうに見えるりんご潰し、鍛えたら誰にでも出来るものでしょうか?
実際はどれくらいの握力が必要?
今回はりんご潰しの握力についてリサーチしてみました。
りんご潰しに必要な握力はどれぐらい?
りんごを片手で潰すために必要な握力は、いろいろな考えがありますが、結果から言うと70~80kgほどがあれば可能と言われています。
日本人の成人男性の平均握力が45~50kgほどなので、鍛えたら不可能な数字ではなさそうですね。
ちなみに霊長類最強のといわれるゴリラの握力はなんと約500kg。
人間の10倍以上というすさまじい握力です。
りんごを潰すどころか粉々にしてしまいます。
もっと小型で体重が35~60kgほどのチンパンジーですら、平均250~300kgの握力があるというので驚きです。
確かに片手だけで体重を支えたり木に飛び移ったりしているのも納得。
ところで人類で最強の握力の持ち主はというと、1998年に開催されたワールド・ストロンゲストマン・コンテストで優勝した、スウェーデン人のマグナス・サミュエルソン氏が持つ記録の192kg。
サミュエルソン氏はアームレスリングの世界トップレスラーとしても活躍していたほどの力の持ち主です。
彼ほどの握力なら、りんごもたちどころに潰せるでしょうね。
りんごを潰せるぐらいの握力をつけるにはどこをどうやって鍛える?
握力は
- クラッシュ力(ものを握りつぶす力)
- ピンチ力(物をつまむ力)
- ホールド力(握ったものを保持する力)
- ものを開く力
この4つに分類されます。
りんごを潰すには当然1のクラッシュ力を鍛えることが有効で、ハンドグリッパーを使ったトレーニングが最適でしょう。
グリッパーを使った基本的なトレーニング方法のポイントは以下のとおり。
グリッパーの選び方
本格的に鍛えるなら、道具もしっかりしたものを選びましょう。
特におすすめなのは、COC(キャプテンズ・オブ・クラッシュ・グリッパー)、これに尽きます。
COCは握力の世界記録を競う指標として使われています。
負荷はそれぞれのレベルでナンバリングされています。
りんごを潰す握力が70~80kgなので、No.2の握力73kgまたはNo.2.5の握力80kgを目標に据え、まずは3~5回ほど握れるグリッパーを選びましょう。
そして、もう少しで握れそうだと感じるグリッパーを次の目標に、と段階を踏んでトレーニングを行います。
それぞれの指の力を鍛えるにはアイエムタグを使用するのもおすすめです。
トレーニング量
初めて握力を鍛えるなら、一日おき程度に、5~6セットで行うといいです。
最初のうちは10kgアップくらいはすぐにできますが、それ以降がなかなかアップしにくいようです。
早く鍛えようと飛ばしすぎると腱鞘炎になってしまうおそれがあるので、無理せずに。
筋肉に痛みを感じたら、早めに休ませましょう。
握力の鍛え方
クラッシュ力には、手を開いた状態から半分ほどまで握る「初動」と、初動の状態から最後まで握る「ファイナルの力」があり、この両方を鍛える必要があります。
ファイナルの力はグリッパーをグッと最後まで握りきることで鍛えられます。
初動の握力は、閉じることのできない負荷の強いグリッパーを無理やり閉じようとすることで鍛えられますが、あまりに負担が大きいため、週に一度くらいに行えばいいでしょう。
特に初心者の場合は筋肉を痛めやすいので、グリッパーに慣れるまではやらなくても大丈夫です。
このCOCの最上級クラスであるNo.4(165.5kg)、いったいどれほど難易度が高いかというと、これを攻略したことがあるのは、現在までに世界でたった5人しかいないそうです。
日本人の最高記録も紹介しておくと、公式記録によれば握力王こと新沼大樹さんのNo.3が最高だと言われています。
動画ではNo.3.5を軽々クラッシュしてますね。
りんご潰しをクリアしたら、記録にも挑戦してみましょう!
りんご潰しが簡単にできるコツ
筋トレは一朝一夕で成し得るものではありません。
続けることが大事ですが、りんご潰しを宴会などの一発芸で披露しようと思っている人に、それほど強くない握力で簡単にできるコツをご紹介しましょう。
りんごはできるだけ熟して柔らかくなったものを選びます。
手のひら全体で握るのではなく、指を少し立てるようにりんごの側面を持ち、思いっきり指を食い込ませます。
りんごに亀裂が入ったら、そのままの勢いで力を入れると、実が崩れます。
簡単とは言いましたが、それでも握力60kgほどの力は要るので、やっぱりトレーニングは必要ですね。
りんご潰しの握力まとめ
りんご潰しを安定的にできるには70~80kgほどの握力が必要です。
そこまで鍛えるには時間と努力が必要ですが、握力を鍛えるとボクシングやテニス、ゴルフなど「握る」行為があるスポーツで力を発揮できると言われています。
また、握力のトレーニングによって前腕の筋肉が発達するので、この際、握力を鍛えてかっこいい腕のシルエットも手に入れましょう!