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インフルエンザの歴史について!ワクチンや予防接種、検査など

   

寒くなると大流行するインフルエンザ、いったいどのような歴史があるのか気になりませんか?
予防法や治療については何となく知っているけど、歴史について知る機会はなかなかありませんでしたよね(^^;

ひと言に「インフルエンザの歴史」と言っても、インフルエンザワクチンや抗インフルエンザ薬、検査などにもそれぞれの歴史があります。
とても長いインフルエンザの歴史を見ていくと、
「えっ、薬や検査ってこんなに後に作られたの?
「ワクチンが作られるのに、こんなに時間がかかったんだ…!」
など驚くことばかりです。

今回はインフルエンザの歴史に興味があるアナタのために、インフルエンザそのものをはじめ、

  • インフルエンザワクチン
  • 抗インフルエンザ薬
  • インフルエンザの検査
  • 予防接種

など、それぞれの歴史についてまとめました!

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目次

インフルエンザにはどんな歴史がある?

インフルエンザの歴史はとても長く、いちばん古い記録では古代ギリシャ時代までさかのぼります。
当時の医者であるヒポクラテスによってインフルエンザの記録が残されました。
詳しくは別記事の「インフルエンザの語源は?由来は何語?そこには意外に長い歴史が!」の記事もよかったら参考にしてみてくださいね(^^)

また、不確かではありますが古代エジプトの時代にも「インフルエンザらしき病気」が流行ったという記録があります。
とんでもなく昔から存在していたインフルエンザ、今でもかかると大変なのに、昔の人はもっと大変だったでしょうね…(TT)

今だからこそ、予防としてワクチンを接種するという選択肢がありますが、このワクチンはいつどういう経緯で産まれたのか気になりますよね。
次の章ではインフルエンザのワクチンの歴史についてお伝えします!

インフルエンザのワクチンにはどんな歴史がある?

インフルエンザのワクチンの始まりは、1918年ころの「スペインかぜ」がきっかけでした。

スペインかぜとはインフルエンザのパンデミック(大流行)の1つで、世界中で

  • 感染者はおよそ5億人
  • 死者数に関しては色々な話があるが、およそ5,000万人ほど

だったと言われています。

この死者数は、第一次世界大戦による死者数をはるかに上回っており、早急に対策が必要だと判断した医者や研究者たちがワクチン開発に乗り出しました。

そして1931年にアメリカのヴァンダービルド大学で、最初のインフルエンザワクチンが産まれました。
そこからさらに改良がおこなわれ、1940年代ころにアメリカ陸軍に対して実験をかねてインフルエンザワクチンが使われました。

その後、1972年にエーテル処理されて副作用の少ない、現在使われているワクチンが開発されました。
インフルエンザワクチンは、開発スタートからここまでたどり着くのに、なんと50年以上かかっていたのです!
長い時間をかけてワクチンを現行のものまで改良してくれた人々に感謝ですね…!

ワクチンがあると、

  • インフルエンザが重症化しやすい小さな子ども
  • 体力が低く、肺炎などの合併症を起こしやすいお年寄り

などは安心することができますよね(^^)

そしてお次は、インフルエンザにかかってしまったときの心強い味方である「抗インフルエンザ薬」の歴史についてお伝えします!

抗インフルエンザ薬にはどんな歴史がある?

インフルエンザの治療薬といえば「タミフル」や「リレンザ」ですよね。
これらはまだ歴史が浅く、

  • リレンザは1990年、タミフルは1996年に開発・販売
  • 日本で販売されだしたのは2000年~2001年

なのです。
そして2007年にタミフル、リレンザともに予防としての投与が認められました。

ちなみに「インフルエンザの薬といえば飲み薬」というイメージを持っている人が多いと思いますが、飲み薬だけではないのはご存じでしょうか?
タミフルは飲み薬なのですが、リレンザは「吸入薬」なのです。
専用の吸入器を使って粉薬を直接気道に送りこむもので、使ったことがない人にとっては「どんなものなのかな?」と気になりますよね。

リレンザは、次の動画のように利用します。

  1. フタをはずして、本体からトレーを引き出す
  2. トレーの上にディスク(薬)を乗せて、トレーを本体に押しこむ
  3. フタを垂直になるまで立てて、戻す(閉じる)
  4. 息をしっかり吐き出してから、吸入口をくわえる
  5. 勢いよく吸い上げる
  6. 吸入口から口をはなし、口を閉じて3秒から5秒息を止める
  7. 鼻からゆっくり息を出し、うがいをする

人によっては吸入した瞬間にちょっと「うっ」となってしまうことがあるようですが、使い方はとてもカンタンですね!

タミフルやリレンザは副作用などの問題点があげられていますが、インフルエンザウイルスの増殖をおさえてツラい症状をやわらげる治療薬としてよく選ばれています。

このように、インフルエンザになったら薬を服用して治療することになりますが、そのためにはまず「インフルエンザかどうか」を検査する必要があります。
今は検査することによって15分くらいでインフルエンザにかかっているかを知ることができて、とても助かりますよね。

この検査にはどのような歴史があるのでしょうか?
次の章では、インフルエンザの検査の歴史についてお伝えします!

インフルエンザの検査にはどんな歴史がある?

インフルエンザの検査のほとんどは、いまは「迅速検査」によって行われます。
迅速検査は2001年ころに普及しだし、検査から15分ほどで

  • インフルエンザにかかっているかどうか
  • インフルエンザだとしたら、A型かB型か

ということがわかるので、重宝されています。

この迅速検査がなかったころは、血液検査をするか、もしくは医師による問診のみでインフルエンザかどうかを判断していることも多かったです。
わりと近年まですぐに調べられる検査がなかったなんて驚きですよね(^^;
検査をすることによって、早い段階で適切な処置ができるというのはとても大きな進歩です。

ですが、いくら抗インフルエンザ薬や検査が充実してきたと言っても、できればインフルエンザにはかかりたくないものですよね(汗)
そんなときに思い浮かべるのが「予防接種」。

予防接種にも長い歴史があり、なかには「昔はそうだったの!?」と驚く人もいます。
次の章では、インフルエンザの予防接種の歴史についてご紹介します。

インフルエンザの予防接種にはどんな歴史がある?

現在は自分の意思で「ワクチンを接種をするか、しないか」を決められるインフルエンザの予防接種ですが、1962年のインフルエンザワクチンの集団接種が始まったころは、強制的に接種させられるものでした。

どのようにして強制的な集団接種から任意の個別接種へとなっていたのか、ここではインフルエンザの予防接種の歴史について見ていきます。

1962年 インフルエンザワクチンの集団接種スタート

インフルエンザの大流行を阻止するため、中学生の学童全員にインフルエンザワクチンの集団接種が強制的に行われるようになりました。
子どもたちが集団生活を送る「学校」はインフルエンザの感染拡大の源だと考えられていたので「学童がインフルエンザにかからなければ大流行が食い止められる!」と思われていたのです。

ですが、集団接種が始まってからもインフルエンザの大流行は止められませんでした
その後も集団接種は続けられてきましたが、あるできごとが起きました。

1979年 集団接種後にけいれんを起こした学童が現れる

インフルエンザワクチンの接種後にけいれんを起こした学童が現れました。

もともとインフルエンザワクチンの効果に疑問を抱いていた群馬県の前橋医師会は、このできごとをきっかけにインフルエンザワクチンについての調査を始めたのです。

1987年 「前橋レポート」が報告される

前橋医師会は5年に渡る調査の末に「インフルエンザワクチンの接種は効果がない」という結果を報告書にまとめました。
この報告書を「前橋レポート」といいます。

この「前橋レポート」が報告されて以降、強制だったインフルエンザワクチンの接種は推奨レベルのものになり、接種率はいちじるしく低下しました。

1994年 集団接種は廃止へ、個別接種に

前橋レポートの報告があってから、インフルエンザワクチンの接種反対の運動が多数起こり、予防接種法の改正でインフルエンザワクチンの集団接種は廃止されて任意の個別接種になりました。

まとめてみると、インフルエンザワクチンの歴史は次のような流れになっています。

強制の集団接種

推奨レベルの接種

・集団接種を廃止

任意の個別接種

集団接種が主流だったインフルエンザワクチンの流れを変えたのは、前橋レポートというものだったのです。

こう見ていると予防接種は無意味なもののように感じてしまいますが、インフルエンザの予防接種を受けることによって、インフルエンザ脳症などの深刻な副作用合併症のリスクを軽減することができるのも確かです。

インフルエンザの歴史のまとめ

いかがだったでしょうか?
最後に、今回のおさえておきたいポイントについてまとめておきますね(^^)

  • インフルエンザの歴史はとても長く、いちばん古い記録では古代ギリシャ時代までさかのぼります。
    当時の医者であるヒポクラテスによってインフルエンザの記録が残されました。
  • インフルエンザのワクチンの始まりは、1918年ころの「スペインかぜ」がきっかけでした。
    1931年にアメリカのヴァンダービルド大学で、最初のインフルエンザワクチンが産まれました。
    そして1972年にエーテル処理されて副作用の少ない、現在使われているワクチンが開発されました。
  • インフルエンザの治療薬の「タミフル」や「リレンザ」はまだ歴史が浅く、
    ・リレンザは1990年、タミフルは1996年に開発、販売
    ・日本で販売されだしたのは2000年~2001年
    なのです。
  • インフルエンザの「迅速検査」は2001年ころに普及しだし、検査から15分ほどで
    ・インフルエンザにかかっているか、どうか
    ・インフルエンザだとしたら、A型かB型か
    ということがわかります。
    迅速検査がなかったころは、血液検査かもしくは医師による問診のみでインフルエンザかどうかを判断していました。
  • 現在は任意接種のインフルエンザの予防接種ですが、1962年のインフルエンザワクチンの集団接種が始まったころは、強制的に接種させられるものでした。
  • その後、
    ・1979年に集団接種後にけいれんを起こした学童が現れる
    ・1987年に「前橋レポート」が報告される
    ・1994年に集団接種は廃止
    という経緯をたどって、現在の個別接種になりました。

今後もしかしたら、もっとスゴいワクチンや特効薬などが開発されて、インフルエンザにまつわる歴史はどんどん更新されていくかもしれませんね(^^)

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