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月の表面の様子はどうなってる?温度差やクレーターができる理由!

      2019/04/10

月の表面の様子について、アナタはどれぐらい知っていますか?
普段なにげなく見上げている月ですが、細かいところまでは実はよくわからない、ということが多いのではないでしょうか。

例えば、

  • 表面温度はどれぐらい?
  • 日本ではうさぎが餅をついてるというけど、外国ではどうなの?
  • なんで表面のクレーターってなくならないの?
  • 月の裏側ってみえるの?

などなど、考えてみればいろんな疑問がわいてきますよね!

というわけで今回は、月の表面の様子などについてご説明します。
秋の夜長は、月について少し詳しくなってみませんか(^^)

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目次

月の表面の様子ってどうなってる?

moon-surface-1

日本では月の表面が「ウサギが餅をついている」ように見えると表現します。
この月の模様に見える部分を含め、月面には

  • クレーター

と呼ばれる地帯があります。

月には空気や水がほとんどなく、表面は岩石や砂(レゴリス)でできていて乾燥しています。
そのため、植物や生物は生息していません

クレーター

隕石などがぶつかって出来た大きな穴です。

隕石衝突時、熱などのエネルギーが爆発し、月面に縁(ふち)が盛り上がった丸い穴を作ります。
その縁(ふち)の凹凸が、太陽の光を反射した時に模様のように見えるのです。

ちなみに「クレーター」と名付けたのはガリレオ・ガリレイです。
ギリシャ語で「皿」「ボウル」を意味する言葉が語源になっています。

黒い影のように見える部分を海といいます。

月には大気や水がありませんので、海といっても本当の水はありません
火山活動のあと噴出した玄武岩が低いところで固まり、それが光を反射せずに黒く見えるので昔の人は海ではないかと思ったそうです。

白っぽく見える部分を陸といい、月の表面の標高の高いところで、海とは反対に明るく見える部分です。

こちらは月周回衛星「かぐや」が撮影した月の表面の映像です。

ちなみに日本では「餅をつくウサギ」ですが、他の国では違うとらえ方をしているようです。

例えば、南ヨーロッパでは「大きなはさみのカニ」、中国でもウサギに見立てますが餅をついているのではなく「薬草をひいている」ように見えるそうです。

月の表面の温度はどれぐらい?

moon-surface-2

月の表面の様子がわかったところで、その表面の温度はどのくらいなのか気になりますよね!

その表面温度は、太陽が当たっている時と日かげに入った時とで極端に変わることがわかっています。
温度を計る場所にもよるでしょうが、おおよそ次のような温度差があります。

  • 平均温度 約-23℃
  • 最低温度 -233℃
  • 最高温度 +123℃

この温度の差はどうしておこるのでしょうか?
理由は、月に大気がほとんどなく、太陽のエネルギーに影響されやすいからです。

大気圏をもつ地球のことを考えるとわかりますが、大気は太陽によって温まった空気をたくわえる働きをしています。
しかし、月にはほとんど大気がないために、表面に熱をたくわえることが出来ず、発散させてしまいます。
そのため、日陰に入ると熱を保つことができず、どこまでも冷えてしまうのです。

月の表面のクレーターはなぜできる?

moon-surface-3

月の表面には大小たくさんのクレーターがあります。
クレーターは隕石がぶつかって出来たものということは先ほど紹介しました。

月には空気や水がほとんど存在しません。
地球では空気の層である大気圏を通過するときに、隕石が摩擦で燃え尽きるのであまり落下してくることはありません。
ですが、月では大気圏のようなものがないので、隕石がそのまま衝突し、どんなに小さな隕石でもクレーターをつくるのです。

また水や風に影響を受けることがないので、一度クレーターができてしまうと大昔のクレーターでも風化することなく、そのままの形で残ります。

月の裏側はなぜ見えない?

考えてみれば、私たちが見る月の表面はいつも同じ模様です。
(だからいつ見てもうさぎが餅をついていますよね?)
月も天体ですから裏側もあるはずですが、それが見えないのはどんな理由なのでしょうか。

それは、月の公転周期と自転周期が同じことが関係しています。

月は自転しながら、地球の周りを周っています(公転)。
この自転と公転の周期が同じことから、月は地球から見た時にいつも同じ面を向けているのです。

  • 月の自転 27.32日
  • 月の公転 27.32日 

月の自転と公転の同期模式図の動画はこちらです。
これを見ればビジュアルでよくわかりますね!

地球にいる私たちから見えるのは、月の表面のおおよそ6割くらいだそうです。
その月の裏側は、1959年に月の裏側にまわって旧ソ連の月探査機ルナ3号が写真を撮ったことで、ようやく知ることができました。

ちなみにNASAが観測した月の裏側の映像はこちらです。

こうしてみると表面は本当に岩や砂でできているのがよくわかりますね。

月の表面の重力は?

月にも重力があります。
ただその重力は地球に比べると1/6なので、体重60kgの人が月に行くと、体重が10kgになってしまいます。

そのため月でジャンプをすれば、地球よりもフワフワと遠くまで飛ぶことができます。

ちなみにアラン・シェパードという宇宙飛行士の方は月面でゴルフをして、ドライバーで800ヤード(約730m)飛ばしたそうです。
スカーンと700mも球が飛んでいったら気持ちよさそうですね(^^)

月の明るさは?

満月ともなると月明かりで文字が読めるぐらいの明るさになりますよね!
ではその月の明るさはいったいどれぐらいあるのでしょうか?

満月のときの月の明るさは、ずばり「ー12.7等級」です。
この等級についての説明は、別記事の「太陽の明るさ」のところで解説しているので、そちらもご覧ください。

月は月齢によって明るさが違い、満月のときがいちばん明るく、新月のときがいちばん暗くなります。
月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射して光っているように見えているだけなので、その反射する面積が大きいほど、明るく見えるというわけです。

月の明るさをルクスにすると?

では月の明るさを、私たちが普段よく使う「ルクス」という単位を使って表すとどれぐらいになるのでしょうか?

月の光は、「0.2〜1.0ルクス」です。
ロウソクのあかりが10〜15ルクスなので、それよりもだいぶ暗くなりますね。

ちなみに就寝時に10ルクス以上の光を浴びていると、睡眠時に分泌される「メラトニン」というホルモンの生成が阻害されてしまうそうです。
ですので、月明かり程度の光の中で寝るのはちょうどよさそうですね!

月の表面の様子まとめ

いかがだったでしょうか?
地球から一番近い天体である月。
調べてみると、いろいろな面を持っていることがわかりましたね!

今回の内容をポイントをまとめておきます。

月の表面には

  • クレーター

があります。

その表面温度は、

  • 平均温度 約-23℃
  • 最低温度 -233℃
  • 最高温度 +123℃

です。

月の表面しかみえないのは、

  • 月の自転 27.32日
  • 月の公転 27.32日

と、公転周期と自転周期が同じだからです。

月の表面の重力は地球の1/6しかないので、地球よりも体重が軽くなります。
月の明るさは「ー12.7等級」、ルクスにすると「0.2〜1.0ルクス」です。

余談ですが、月の表面に遺灰をまいてもらった学者の方もいるようです。
月というのはいつまでも人類のあこがれと興味の対象なんですね!

次に月を見上げた時には、いつもと違った感じに見えるかもしれませんよ(^^)

ちなみに同じ天体である太陽の表面の様子などについてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

▶ 太陽の表面の温度や様子はどうなってる?地球とはかけ離れた別世界!

に関してのその他の記事はこちらもどうぞ!

月の満ち欠けの名前、いくつ知っていますか?仕組みも解説!

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