月の満ち欠けの名前、いくつ知っていますか?仕組みも解説!
2019/01/25
日ごとに満ち欠けして姿を変える、月。
その月の満ち欠けの名前、あなたはいくつ知っていますか?
月の満ち欠けによって変化していく姿をあらわすものには「月齢」があります。
が、実はその他にも日本らしい風情のある名前がつけられているんです(^^)
- 新月
- 満月
- 三日月
などはよく聞く言葉ですが、その他にも(全部ではないですが)その時々の呼び名があります。
そこで今回は、
- 満ち欠け順の月の名前
- 満ち欠けがどのような仕組みなのか
についてご紹介します!
目次
月の満ち欠けの名前、いくつ知ってる?
旧暦の時代は、月の形を見るとその日の日付がわかるようになっていました。
月の満ち欠けに合わせて、日本ならではの名前もついていました。
では、どういう名前があるのでしょうか?
一覧表をみてみましょう。
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旧暦 |
月齢 |
呼び名 |
由来など |
|
1日 |
0 |
新月(しんげつ) 朔(さく) |
旧暦の1日目の月を「朔」といいます。 朔の日を「朔日(さくじつ)」、訓読では「ついたち」と読みます。 新月は英語のNew Moonからだそうです。 |
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2日 |
1 |
繊月(せんげつ) 二日月(ふつかづき) |
文字通り2日目の月で「繊維の様に細い月」が見えることから。 |
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3日 |
2 |
三日月(みかづき) 眉月(まゆづき) 若月(わかづき) |
3日目の夕方、西に出る月。 剣、鎌、弓、船などに例えられます。 英語ではcrescent moon。 |
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7日 |
6 |
上弦の月(じょうげんのつき) 七日月(なのかづき) 弓張月(ゆみはりづき) |
新月から満月までの間、月が満ちていく過程の半月で、弓に例えられます。 英語ではhalf moon。 |
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10日 |
9 |
十日夜の月(とおかんやのつき) |
毎月ではなく、旧暦の10月10日に行われる収穫祭の時の月です。 |
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13日 |
12 |
十三夜月(じゅうさんやづき) |
この時期の月もまた美しいと言われ、月見の習慣がありました。 十五夜のみの月見は「片月見」と嫌われていたそうです。 英語ではgibbous moon。 |
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14日 |
13 |
小望月(こもちづき) 十四日月(じゅうよっかづき) 待宵月(まつよいづき) |
満月(望月)前夜の月。 満月を待つ夜という意味もあります。 |
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15日 |
14 |
満月(まんげつ) 望月(もちづき) 十五夜(じゅうごや) |
もっとも真円に近い月の日で、旧暦八月十五日は中秋の名月と言われ、古くから月見の習慣があります。 英語ではfull moon。 |
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16日 |
15 |
十六夜月(いざよいづき) |
満月の次の日、月の出が前日より少し遅くなった様子を昔の人は月がためらっていると感じました。 「ためらう」の意味を持つ「いざよう」という言葉から、「いざよい」という呼び名になったそうです。 |
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17日 |
16 |
立待月(たちまちづき) |
夕方、今か今かと立って待つうちに出る月のことを言います。 |
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18日 |
17 |
居待月(いまちづき) |
立って待つのが長く感じるくらい月の出が遅く、座って待つということからこう呼びます。 |
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19日 |
18 |
寝待月(ねまちづき) 臥待月(ふしまちづき) |
月の出が遅くなってきて待ちきれず、寝て待つためこう名付けられました。 |
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20日 |
19 |
更待月(ふけまちづき) 亥中の月(いなかのつき) |
旧暦20日の月なので、二十日月との呼び名もあります。 「亥中」とは午後10時ごろを指します。 |
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23日 |
22 |
下弦の月(かげんのつき) 二十三夜月(にじゅうさんやづき) |
上弦の月から約2週間後、月が欠けていく過程の半月を言います。 英語では上弦の月と同じくhalf moonです。 |
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26日 |
25 |
有明月(ありあけづき) 暁月(ぎょうげつ) |
この時期は、月が明け方(有明)に昇るので、「有明月」と呼びます。 また、夜明けの明るくなってきた空で消えそうに見えることから「残月(ざんげつ)」という呼び名もあります。 「有明月」は本来十六夜以降の月のことを指す、総称のようです。 |
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30日 |
29 |
三十日月(みそかづき) 晦日月(つごもりづき) |
新月も間近になった月です。 月の終わり30日を晦日(みそか)と言いますが、晦日は「つごもり」とも読みます。 月がこもって姿を現さない「つきごもり」から、転じてそう呼ぶようになりました。 |
月の満ち欠けについての動画はこちらです。
映像だとより分かりやすいですね!
月の満ち欠けはどうして起こる?仕組みは?

月そのものは光を放つ天体ではありません。
太陽の光を反射しているので、私たちには光って見えます。
その時々の、
- 地球
- 月
- 太陽
がどんな位置関係かによって見える形が変わってくることから、月が満ちたり欠けたりしたように見えるのです。
月は地球の周りを公転していて、約29.5日かけて1周します。
地球は約24時間かけて自転しています。
その繰り返しの中で、
太陽 → 月 → 地球
の順に並んだ時、月に太陽の光があたっても地球からはほとんど見えません。
これが新月です。
満月はというと、
太陽 → 地球 → 月
の順に並んだ時に、月が太陽の反対方向にいるため、太陽の光を受けた月表面全体が地球から見ると丸く見える現象です。
毎日、各天体が自転や公転をしているので少しずつ太陽光のあたる範囲が拡がったり狭まったりして、その形の変化していく様が満ち欠けしているように見えるのですね。
詳しくはこちらもご確認下さい。
月の満ち欠けの名前まとめ
いかがだったでしょうか?
日ごとに違う表情を見せる月。
その月齢ごとにいろいろな呼び名があるのがわかりました。
「立待月」「居待月」などは、昔の人が月が出るのを待ちわびていた感じが出ていて、おもしろいですね(^^)
毎日、各天体の自転や公転によって、
- 地球
- 月
- 太陽
の位置関係が変化し、月が満ち欠けしているようにみえるんですね。
古来より日本では、月を見る行事や月に親しむ習慣があります。
日本ならではの呼び名を知ることで、毎日見る月がいつもと違って見えてきますね!
月に関してはこちらの記事も合わせてどうぞ。