おたふく風邪の経過、大人の場合はどんな感じ?症状はいつまで続く?
2017/11/09
大人になってからおたふく風邪になると、どんな経過でどんな症状になるのやら…と気になりますよね。
「おたふく風邪とは子どもの病気」と思っている人もけっこう多いです。
おどかすワケではありませんが、よく聞く「子どものおたふく風邪」と同じだと思っていたら大人の場合、大変な目にあってしまうことも!
おたふく風邪になってもあわてないように、どんな経過をたどって、どのようなことに注意をしたらいいのかをちゃんと知っておきたいですよね。
今回は、大人のおたふく風邪になって不安なアナタのために、
- 大人のおたふく風邪ってどんな経過?
- 大人のおたふく風邪で注意しないといけないこと
についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
大人のおたふく風邪ってどんな経過なの?
大人のおたふく風邪は、発症から完治まで1週間から10日ほどかかります。
ここでは、大人のおたふく風邪がどのような経過をたどるのかをご紹介します。
発症1日目
おたふく風邪の初期症状は、
- 頭痛
- けんたい感
- (人によって)耳の下の違和感や痛み
などです。
この時点では、おたふく風邪になったという自覚がないので「疲れてるのかな?」「風邪の引きはじめかな?」と思う程度の人が多いです。
発症1日目の終わりから2日目くらい
発症1日目の終わりくらいから
- 耳の付け根あたりがはれて、痛む
- 38度以上の熱が出る
などの症状が出てきます。
おたふく風邪の特徴である「耳の付け根あたりのはれや痛み」が出てきます。
何もしていなくても痛むのですが、食事をするとさらに痛みが増します…。
せっかく食欲があっても痛みで食べられないなんて、酷ですよね(TT)
ちなみに、おたふく風邪になると次の動画のようにはれます。
はれる前の顔はわからないのですが、2人とも結構ビックリするぐらい明らかに顔の周りがパンパンにはれているのがわかりますよね(汗)
また、人によっては首の痛みを訴えることもあります。
発症3日目から4日目くらい
症状、感染力ともにピークをむかえます。
感染力が強いので、外出は控えて家で安静にしてくださいね。
(ツラくてそんな気になれないと思いますが…(汗))
発症5日目から6日目くらい
高熱が下がり、耳の付け根のはれが引いてきます。
どん底だった体調が上向きはじめますが、まだまだムリは禁物です!
発症7日目から10日目くらい
日常生活や仕事ができるくらいに回復します。
なかには、耳の付け根にまだ違和感が残っているという人もいますが、はれたり痛みがなければ問題ありません。
こうして経過を見ていると、回復までとても長いし、ツラそうですよね(TT)
いちばんツラいのは発症から3日目から4日目あたりなので、どれだけ早くても身動きがとれるようになるには発症から5日ほどかかります(汗)
仕事をしている人は、経過によっては2週間は仕事を休まないといけません。
「でも、大人は子どもよりも抵抗力があるし、そんなに心配ないでしょ」と思っているアナタ、ちょっと危険です!
大人には大人の注意しないといけないことがあるのです!
次の章では、それをお伝えしますね。
大人のおたふく風邪で注意しないといけないことは?
大人のおたふく風邪で注意しないといけないのは、
- 子どもより大人のほうが重症化しやすい
- 合併症がある
という点です。
よくウワサで「大人になってからおたふく風邪になると、症状が重いよ!」など聞くことがあると思いますが、程度や人によりますがこれは「本当」です。
40度前後の高熱が出て、ぐったりとして動けなくなることがあります。
大人になってからの40度前後の熱はツラすぎますよね(汗)
頭痛もけんたい感もヒドいので、安静にせざるを得なくなります。
そしておたふく風邪にはいくつかの合併症があり、なかでも発症する確率が高いのが「無菌性髄膜炎」です。
無菌性髄膜炎とは、
- 激しい頭痛
- 吐き気
- けいれん
などの症状があり、おたふく風邪になった1割未満の人が発症します。
ほかにも、発症する確率はとても低いですが、
- 後遺症が心配される「脳炎」
- 耳が聞こえにくくなる「聴覚障害」
などを引き起こすことがあります。
また、合併症のなかには生殖器に影響が出ることもあり、
- 男性の場合は、およそ2割から3割の人が「睾丸炎」や「精巣炎」になる
- 女性の場合は、およそ1割の人が「卵巣炎」になる
ことがあります。
なかには、それが不妊の原因になる人がいるので注意しないといけません。
病名に「風邪」と付くから、ちょっと軽視してしまう大人のおたふく風邪ですが、かかったら自分の体調や様子に注意して過ごしてくださいね!
大人のおたふく風邪のまとめ
いかがだったでしょうか?
最後に、今回のおさえておきたいポイントをまとめておきますね。
- 大人のおたふく風邪は、発症から完治まで1週間から10日ほどかかります。
- 発症1日目は、頭痛、けんたい感、(人によって)耳の下の違和感や痛み、などがあります。
- 発症1日目の終わりから2日目くらいから、耳の付け根あたりがはれて痛む、38度以上の熱が出るなどの症状が出てきます。
- 発症3日目から4日目くらいには症状、感染力ともにピークを迎えます。
- 発症5日目から6日目くらいから高熱が下がり、耳の付け根のはれが引いてきます。
- 発症7日目から10日目くらいになると、日常生活や仕事ができるくらいに回復します。
- 大人のおたふく風邪で注意しないといけないのは、子どもより大人のほうが重症化しやすい、合併症があるという点です。
- おたふく風邪の合併症は、激しい頭痛や吐き気、けいれんなどがおきる「無菌性髄膜炎」、後遺症が心配される「脳炎」、耳が聞こえにくくなる「聴覚障害」などがあります。
- 合併症のなかには生殖器にも影響が出ることもあり、男性の場合は、およそ2割から3割の人が「睾丸炎」や「精巣炎」に、女性の場合は、およそ1割の人が「卵巣炎」になることがあります。
不妊の原因になることがあるので注意しないといけません。
大人のおたふく風邪は、かかると症状がツラいし、合併症が心配ですよね。
注意はしても心配はしすぎず、安静にして完治を目指しましょうね!