牡蠣の食中毒の症状3つと原因や対処法について!知らないと怖い!
2018/08/02
牡蠣で食中毒になってしまったら、どんな症状になるか知っていますか?
貝系にあたってしまうと、悲惨な状態になりそうな予測はたちますよね…(汗)
「海のミルク」といわれるほど、栄養価の高い食材「牡蠣」。
今はスーパーでも手ごろな価格で販売されていますが、牡蠣で有名な広島では室町時代末期から牡蠣の養殖が行われていたそうです。
かなり古くから食べられていた牡蠣ですが、その当時から牡蠣は「あたる」食材としても有名でした。
そこで今回は、いざというときに焦らず、冷静に対処できるように、
- 牡蠣の食中毒の症状
- 原因と対処法、回復期間
などについてご紹介します!
目次
牡蠣の食中毒の症状1:下痢
牡蠣の食中毒の症状で最も多いのがこの「下痢」です。
また、下痢だけではなく
- 腹痛
- 食欲不振
- 吐き気
など、おもに消化器官系に影響を与えるのは、以下の原因が考えられます。
- ノロウイルス
- 腸炎ビブリオ
「ノロウイルス」は感染力が強く、アルコール等の消毒にも強い抗体があるので、
- 加熱
- 塩素系漂白剤による消毒
が効果的です。
牡蠣の場合だと、85度以上で1分以上加熱することでノロウイルスの活動をおさえることができます。
もしノロウイルスに感染した場合は、感染力がとても強いウイルスなので外出は控えましょう。
ノロウイルスには抗ウイルス剤がありません。
「下痢」や「おう吐」による脱水症状を起こさないようにしっかり水分補給をおこないます。
下痢がひどくても下痢止めは飲まない方がいいです。
腸内にノロウイルスをとどめておく時間が長くなり、症状の回復を遅らせてしまいますよ!
「腸炎ビブリオ」は体内に入ってから10時間~24時間以内に症状があらわれ、激しい腹痛と下痢を引き起こします。
腸炎ビブリオは抗生物質を投与することで、約2~3日で回復します。
しかし、激しい腹痛は収まっても水のような便が長くて2週間ほど続くことがあります。
牡蠣の食中毒の症状2:頭痛
意外に思われるかもしれませんが、牡蠣の食中毒で頭痛の症状がでることがあります。
牡蠣を食べて頭痛がでた場合は、以下の原因が考えられます。
- ノロウイルス
- 貝毒
牡蠣の貝毒で「麻酔性貝毒」と呼ばれるものがあります。
この麻酔性貝毒は、体内に入ってから約30分で唇や顔や手足にしびれを引き起こします。
軽度の場合は1~2日で回復しますが、重症だと
- 頭痛
- 吐き気
さらには
- 運動障害
- 言語障害
をおこし、最悪の場合は呼吸困難におちいり死亡する場合があります。
牡蠣の食中毒の症状3:発熱
牡蠣の食中毒での発熱は、風邪と勘ちがいされやすい症状の一つです。
牡蠣を食べて発熱した場合、以下の原因が考えられます。
・サルモネラ菌
・ノロウイルス
「サルモネラ菌」は食中毒症状の中では珍しく、発熱をともないます。
おもに肉類から感染することが多いのですが、牡蠣にもふくまれています。
ひどい場合は、40度近くの高熱を引きおこす恐れがあります。
牡蠣の食中毒の原因は?
牡蠣の食中毒の原因は、上記の症状のところでもあげましたが、主に
- ウイルス・細菌
- 貝毒
の2つです。
「ウイルス」と「細菌」は、生牡蠣を食べたときに発症するケースがほとんどです。
主に
- ノロウイルス
- 大腸菌
が付着しています。
焼き牡蠣など加熱調理をしたものでは、ほとんど感染しません。
「貝毒」とは、牡蠣やホタテなどの二枚貝の餌に原因があります。
二枚貝は海中にふくまれる有毒なプランクトンを、体内で一時的に蓄積する性質があります。
その蓄積した毒素を摂取することで発症してしまうのです。
しかも、貝毒は加熱では「解毒」または「減毒」することができません。
牡蠣は二枚貝の中では循環が早いので、貝毒の被害は少なめです。
しかし、この貝毒の毒性はとても強力です。
牡蠣だけではないのですが、過去に同じ二枚貝であるアサリと牡蠣を食べた人が貝毒にあたり、100人以上が死亡する大事件になったことがあります。
牡蠣の食中毒の対処法は?
牡蠣の食中毒の原因でダントツに多いのが、ノロウイルスです。
お年寄りや子どもの場合は、免疫力が弱いので感染すると重症になるケースが多いです。
ノロウイルスの対処法は、加熱が最も効率的です。
ちなみにスーパーでは
- 加熱用
- 生食用
と二種類が販売されていますよね。
これは食べ方をまちがうと危険です。
とくに加熱用を生で食べると、食中毒になる可能性がぐんと上がります。
特に体調が悪い時は免疫力が下がっていて、食中毒になる可能性があがりますので気をつけましょう。
また、生牡蠣とお酢を使った「酢牡蠣」という料理があります。
たしかにお酢は殺菌効果があるんですが、ノロウイルスには効果がありませんのでご注意を!
もしノロウイルスに感染してしまったら、注意したいのが二次感染です。
ノロウイルスは人間の体内で繁殖します。
ですので、
- 排泄物
- 吐しゃ物
から二次感染する恐れがあります。
正しい方法で処理しなければなりません。
正しい処理方法については、こちらの動画を参考にしてください。
ノロウイルスについてはこちらで詳しく解説していますので、もしもの時のために読んでおいてくださいね!
牡蠣の食中毒の回復までの期間は?
牡蠣の食中毒になってしまった場合、回復期間はどれぐらいなのでしょうか?
- ノロウイルス:3~7日
- 貝毒:3日以内
- サルモネラ菌:4~5日
- 腸炎ビブリオ:2~3日
症状の回復期間には
- 年齢
- 性別
- その時の体調
によって個人差があります。
あくまで目安として参考にしてくださいね。
回復をうながすための方法もまとめました。
- 水分補給をしっかり行う
- 食事は消化の良いものにする
- 下痢止めはなるべく服用しない
もし食中毒になってしまったら、この方法を実践してみてくださいね!
牡蠣の食中毒の症状まとめ
いかがだったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきますね。
牡蠣の食中毒であらわれる症状はつぎの3つです。
- 下痢
- 頭痛
- 発熱
牡蠣の食中毒の原因は、主にこの2つです。
- ウイルス・最近
- 貝毒
ウイルスと細菌は生牡蠣を食べたときに発症するケースがほとんどです。
ノロウイルスは85度以上で1分以上加熱すると活動がおさえられるので、心配な時は加熱調理をしましょう。
お酢に殺菌効果はあるのですが、ノロウイルスには効果がありません。
またノロウイルスは二次感染のリスクが高いので、
- 排泄物
- 吐しゃ物
は正しい方法で処理をしましょう。
牡蠣の食中毒になってしまった場合の回復期間はこちらです。
- ノロウイルス:3~7日
- 貝毒:3日以内
- サルモネラ菌:4~5日
- 腸炎ビブリオ:2~3日
回復をうながす方法はこちらです
- 水分補給をしっかり行う
- 食事は消化の良いものにする
- 下痢止めはなるべく服用しない
牡蠣の食中毒はたしかに怖いですが、正しい知識を持っていれば大丈夫です。
食中毒の症状がでたらあわてずに水分補給で応急処置をして、速やかに病院に行くようにしてくださいね!
食中毒に関する記事はこちらにもありますので、あわせて参考にしてください。
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