塩風呂はアトピーに効果的?悪化する恐れは?おすすめの塩もご紹介!
2018/05/01
「塩風呂がアトピー改善に効果がある」という話を聞いたことはありませんか?
他にも、
- 海水浴でアトピーが楽なった
- 塩サウナに入ったら乾燥がやわらいだ
など、塩とアトピーに関する話は昔からよく耳にします。
でも、普通は傷口に塩をつけるとすごく痛いですよね…(汗)
アトピーで肌を痛めている人が、塩風呂や海に入って悪化することはないのでしょうか?
今回はアトピーで悩んでいる方必見の塩風呂の効果についてご紹介します!
目次
塩風呂によるアトピーへの効果とは?
塩風呂はアトピーを改善・緩和するのに効果的です。
塩風呂の効果をご紹介しつつ、アトピーに対しての作用をご説明しますね!
塩風呂の効果には以下のものがあります。
- 肌の表面の汚れを落とす
- 肌にうるおいをあたえる
- 血行がよくなる
- デトックス効果
- 保温効果
これらについて細かく説明します。
肌の表面の汚れを落とす
塩を肌にすりこむことで、余分な皮脂や角質を落とす効果があります。
「ニキビ」や「吹き出物」にも効果があり、体だけではなく顔にも塩をすりこむ人もいます。
アトピーのかたは肌への刺激を考えて、直接塩を塗りこむのはおすすめしません。
ですが、直接肌に塗りこまなくても、湯船の中で体を優しくさするようにしてみてください。
汚れがたまりやすい足の裏などから、余分な角質がポロポロと取れていきますよ(^^)
肌にうるおいをあたえる
塩にふくまれる「ミネラル類」は、肌を乾燥から守ってくれます。
また、塩には水道水に含まれている塩素を中和させ、肌への刺激を減らしてくれる効果もあるんです!
塩素はアトピー肌にはよくありません。
肌を守りながら、刺激を減らしてくれる塩風呂は、アトピー肌には一石二鳥ですね。
ただし、お風呂上りの保湿はお忘れなく!
塩風呂によって肌はうるおいをキープしやすくなっていますが、お風呂上りはとても乾燥しやすいのです。
肌のうるおいをとどめるために、
- 化粧水
- 保湿クリーム
をしっかりぬってくださいね(^^)
血行がよくなる
この「血行がよくなる」効果は、塩風呂最大の効果と言っても過言ではありません。
血行がよくなると新陳代謝があがり、新しい皮膚を作り出すことにつながります。
アトピーの炎症で傷ついた皮膚をより健康的にするために、塩風呂の血行促進効果はとても大切なことなのです。
さらに、塩風呂とプラスすることで、血行促進効果をアップさせる方法があります!
こちらの動画ではアトピー改善におすすめの、ふくらはぎマッサージについて紹介しています。
このふくらはぎマッサージであれば、お風呂場でもできますね!
ぜひ塩風呂と一緒にためしてみてください(^^)
デトックス効果
塩風呂の血行促進効果のおかげで、老廃物を体の外へ出しやすくなります。
塩風呂に入ると汗をかきやすくなり、汗と一緒に体の中の掃除もしてくれるのです。
このデトックス効果によって、アトピーの原因のひとつである「アレルゲン」も体外へ排出されます。
入浴前後にコップ一杯の水を飲むとさらにデトックス効果があがりますので、しっかり水分補給もおこなってくださいね!
保温効果
塩風呂の保温効果は絶大で、少しぬるいぐらいの温度のお風呂でも、十分に体を温めることができます。
実は体温が低いとアトピーが悪化するという話があります。
人間の体は36.6℃前後が、新陳代謝も活発で免疫力の向上にもつながります。
体温が1℃下がるだけで免疫力が約40%も低下するのです。
免疫力はアトピーのアレルゲンと戦うのに必要な力なので、体温をキープするのはとても大切な効果なんです。
塩風呂のすべての効果がアトピーに対してとても有効であるのがよくわかりましたね!
次はアトピーの方におすすめの塩風呂の方法をご紹介します。
アトピーの方におすすめの塩風呂方法とは?
塩風呂の入り方にはいろいろあります。
今回ご紹介するのは、アトピーのかたでもチャレンジしやすい塩風呂の方法です。
ぜひお家でやってみてくださいね!
塩風呂用の塩の種類は?
まずは塩風呂用の塩選びについてお話します。
おすすめの塩はズバリ「天然塩」です!
食卓塩や精製塩だと99%近くがナトリウムで、塩風呂に必要なミネラル類が足りません。
見分け方はこの2点です。
- 成分表に
「カリウム」
「マグネシウム」
「カルシウム」
の表記があるもの - 「天日塩」
「平釜塩」
と記載されているもの
おすすめはCMなどでもおなじみの「伯方の塩」と「赤穂の天塩」です。
ちなみに、天然塩に分類される
- 岩塩
- 湖塩
は、塩として結晶化する過程で「ミネラルを失っている」ので、今回の塩風呂では除外しますね。
塩の種類についてはこちらの記事でさらに詳しく説明しているので、参考にしてみてください!
塩風呂の方法とは?
海水でアトピーがよくなる話が多いので、「塩風呂も海水と同じ濃度にすればいいのでは?」と思われた方。
実は一般家庭のお風呂の湯の量を海水と同じ濃度にするには、なんと塩が7kgも必要になるんです(汗)
それはさすがに無理なので、これから紹介する塩風呂の方法をためしてみてくださいね(^^)
用意するもの
- 天然塩
- 計量スプーン(普通のスプーンでも可)
- 洗面器
やり方
洗面器にお湯を入れ、塩を溶かして肌につけ、アトピーの肌が痛くないレベルの塩湯を作ります。
個人差がありますが、スプーン10杯ぐらいの塩の量で、傷口がピリッとするぐらいの濃度になります。
痛みを我慢するような塩湯を作ずに、くれぐれも無理のない範囲の濃さで作ってみてくださいね!
塩湯ができたらまず体をシャワーで流し、余分な体の汚れやほこりを流します。
次に塩湯を体にすりこむようにつけていきます。
一緒にマッサージをしてもいいですよ!
塩湯をすりこんだら、シャワーで体を流しましょう。
熱いシャワーだと傷が深いところから痛みやすくなりますので、シャワーの温度はひかえめで。
この段階でかゆみや痛みがひどい場合は塩風呂をストップしてください!
冬場はそのあとしっかり湯船につかり、体を温めましょう。
夏場は冷水シャワーを浴びてお風呂から出るのもOKです!
また、かゆみや痛みがひどい場合も、塩湯を流したら冷水シャワーで患部を冷やしましょう。
最後に、お風呂から上がったらしっかり保湿をおこなってくださいね♪
塩風呂のアトピー効果のまとめ
塩風呂のアトピーへの効果について、参考になりましたでしょうか?
最後に、今回の内容のまとめです。
- 塩風呂には血行をよくする効果がある
- 血行がよくなり、新陳代謝があがることで、アトピー改善効果がある
- 塩風呂に使う塩は、天然塩を使うのがいい
- 塩湯を作り、体にすりこみ、シャワーで流す
- かゆみや痛みがひどくなったら即中止する
個人差はありますが塩風呂に入り始めてから、ステロイドを使わなくても済むようになったという方もいます。
はじめは傷口にしみるのが怖いかもしれませんが、自分のペースでゆっくりとはじめてみてくださいね(^^)