成人式のお祝い袋の書き方を詳しく解説!気をつけるべきマナーは?
2017/12/29
1月の第2月曜に行われる成人式。
自分の子どもが成人式を迎える人もいれば、親戚が成人式、という人もいると思います。
「立派に成長したなあ」と、とても感慨深いものがありますよね!
新しい人生の門出ですからお祝いは奮発したいもの。
でも、しょっちゅう成人式があるわけではないですから、どうやってお祝いを渡すのか、わからないことも多いと思います。
大人の先輩としては、こういう時に絶対間違いたくないですよね?
マナー違反をしたら、しめしがつきません…!(汗)
今回は、スマートに成人式のお祝いを渡せるように、お祝い袋についてご紹介します。
目次
成人式のお祝い袋の書き方やマナーは?
成人式のお祝いをあげたいと思った時、どうやって渡したらいいのでしょうか?
自分がもらった時はどうだったかなんて、とうに忘れてしまいました…。
どんなに近い関係でも、お祝いをはだかで渡すのはマナーに反します。
お祝い袋にいれなければいけませんが、
- どんな袋に入れる?
- お札の向きは?
とか考えだしたらいろいろと気になってきますよね。
いざという時のために、成人式のお祝い袋のマナーを紹介します!
1.お祝いを包む袋はどんなもの?
成人式などのような、お祝いのための袋は「水引」に気をつけて下さい。
素材もハリのある紙質の良いものを選ぶと、よりお祝いらしくなりますよ!
厚みのない封筒で水引が印刷といった簡易的なものもありますが、お祝い袋をケチるのは大人としてちょっと恥ずかしいので、きちんとしたいものです。
そこで、お祝い袋は
- 中袋のついているもの
- 赤白の蝶結び、または赤白のあわじ結びの水引がついたもの
を選びます。
蝶結び
あわじ結び
一般的には「蝶結び」の水引のものを使うことが多いです。
「蝶結び」はほどいて何度も結べることから、「お祝いは何度あってもいい」という意味があります。
子どものお祝いは何度あってもうれしいものですよね!
2.ご祝儀袋の表書きは?
ご祝儀袋を用意したら、表書きを書きます。
表書きの上は
「祝成人」
「祝御成人」
「御成人御祝」
などになります。
下の段の真ん中には、贈る人のフルネームを書きます。
連名の場合は、
- 夫婦なら夫は名前をフルネームで、妻は名前だけ
- 夫婦以外の2名では目上の人を先に書き、それぞれフルネームで
- 3名以上は代表者のフルネームの左横に「外一同」等と書き、あとは中袋に全員の名前を書く
複数名の場合で、上下関係がない時は五十音順で書くといいです。
毛筆で書くのが正式ですが、筆ペンを使ってていねいにかい書で書けばOKです。
ここで注意しなければならないのが、きちんと墨の出る筆ペンを使うことです!
お祝いごとの表書きを書く場合、「濃い墨で書く」のがマナーです。
薄墨で書いたり、ボールペンや万年筆を使ったりするのはマナー違反ですから、新成人のお手本としての意味でも、特に気をつけましょう!
3.中袋の書き方
1.中袋の表
表側には金額を書きます。
この時「金壱萬円也」といった、旧字体で書くのが正式なマナーです。
「也」はつけてもつけなくてもいいですが、昔からのマナーではつけているので迷ったら「也」をつけると間違いないですよ。
金額の旧字体を表にまとめましたので、参考にしてください。
金額 |
旧字体 |
5,000円 |
金伍阡円 |
10,000円 |
金壱萬円 |
20,000円 |
金弐萬円 |
30,000円 |
金参萬円 |
50,000円 |
金伍萬円 |
100,000円 |
金拾萬円 |
2.中袋の裏
裏の左側に自分の住所・氏名を書きます。
書くための欄があるものは、そこに記入すればいいです。
4.お札を入れる向きは?新札を使う?
お札の入れ方は、割とよく迷うところですよね?
成人式のお祝いでは、
- 中袋の表側にお札の肖像画が向いていて、
- さらに肖像画が上方向にあるように
入れるのが正解です。
また、なんといってもお祝いですから、シワシワのお札では失礼にあたります。
必ず新札を用意しましょう。
その方が新たな門出にふさわしいですよね!
5.正しい包み方は?
最近は、折り筋のついたお祝い袋がほとんどですので、買った時の状態を覚えておけば間違いありません。
- 水引をはずす
- 中袋にお金を正しく入れる
- 中袋の表が外袋の表側にくるようにおく
- 外袋の左から折り、次に右側を折る
- 上を先に折り、下側を折った上側にかぶせるように折る
- 水引を戻す
市販のお祝い袋であれば、水引を取らないで外袋の下だけを引き抜いて中袋を引き出し、お金を入れてから戻すと簡単です。
いつも何も考えず全部バラバラにしてしまい、元がどうだったか覚えていなくて困っていましたが、このやり方を知ってからは悩まなくなりました。
早く知りたかったです(笑)
成人式のお祝いはいくら包むのが一般的?
自分の成人式の時、お祝いをもらえるとは思ってもいなかったので、金額よりも「お祝いしてもらった」ということが、とてもうれしかったのを覚えています。
でも、いざ渡す側になった時、成人式のお祝いはいくら包めばいいのでしょうか?
こういうお祝いは、多すぎても少なすぎても失礼になるので、お祝いの相場がわかっていると、悩まずに済みますよね!
関係別にお祝いの相場についてまとめましたので、参考にしてくださいね。
関係性 |
金額 |
自分の子ども |
1万〜5万円 |
孫 |
1万〜10万円 |
姪・甥 |
1万〜3万円 |
兄弟 |
1万〜3万円 |
それ以外の親戚 |
5千〜2万円 |
知人やその他 |
5千〜1万円 |
あくまでも一般的な相場ですから、お祝いをしたいという気持ちが一番大事です。
お祝いを贈りたい新成人との今までの関係によって変わってきますので、目安として覚えておくといいと思いますよ!
成人式のお祝いを渡すタイミングは?
成人式のお祝いの金額も決め、お祝い袋もきちんと用意できたとなれば、あとは渡すだけです。
でも、成人式のお祝いって、いつ渡すのがベストなのでしょう?
事前に渡すのか、当日なのか、マナーはあるのでしょうか。
一般的には「成人式の1週間前~前日まで」に手渡しするのがよいとされています。
当日がダメというわけではありませんが、本人は成人式にいく準備で忙しいですし、式が終わった後も、同窓会や食事会などが控えていて、なかなかタイミングが難しいと思います。
ですので、できれば前日までに渡すのが親切ですね。
手渡しが基本ですが、遠方に住んでいたり都合がつかなかったりする場合もあります。
そんな時は、現金書留などでも大丈夫です。
お祝いのメッセージをつけてあげると喜ばれますよ!
年始のあいさつの時に渡してもいいの?
成人式は1月の第2月曜日と決まっています。
その前の、お正月に年始のあいさつなどで新成人本人に会う機会があれば、その時渡しても大丈夫です。
成人式のお祝い袋の書き方のまとめ
成人式のお祝い袋の書き方についてご紹介しました。
ニュースなどで成人式を見て思い出すのは、やっぱり自分の20歳のことです。
当時、お祝いをくれた人たちの気持ちが、渡す側になってはじめてわかりますね。
新成人を応援する気持ちはもちろんのこと、お祝いを渡すことは、マナーをきちんと新成人に伝えるいい機会でもあるので、大人としてはきちんとしていたいものです。
主なマナーとしては、
- 相場の金額は1万円から
- お祝い袋は紅白蝶結びの水引がついたもの
- 表書きは「祝成人」、薄墨で書かない
- 成人式前日までに渡す
などです。
少なくとも、このくらいはきちんと覚えておきたいですよね。
成人するとお酒やタバコが解禁になり、できることが増える分、責任も重くなります。
お祝いする気持ちと同時に、私たち大人がよい見本にならなければという気持ちになり、背筋が伸びる思いです。
新成人が、これからどんな人生を歩んでいくのか楽しみですね!