洗濯物を放置したら臭いがヒドい…!気になる原因や洗い直しについて
2018/09/13
洗ったことをうっかり忘れて放置してしまっていた洗濯物…。
干そうにもイヤ~な臭いがして困ったことはありませんか?
ちょっと時間がたっただけなのに、不快な臭いになりますよね(TT)
この放置したときのイヤな臭いは「雑菌のとあるもの」が原因で、この正体を知るとゾッとしますよ(汗)
コレを取り除くためには「洗い直し」がとても重要になります。
ですが、洗濯物には目立った汚れもないし
「洗い直し、ホントに必要かな…?」
「柔軟剤で香りをつけ直すだけじゃダメかな…?」
と悩んでしまいますよね。
再度かかる時間やコストを考えると洗い直しがイヤになりますが、臭い衣服を着るのはもっとイヤですし、場合によっては家族の健康を害することもあるので、正しい洗い直しの仕方は知っておいて下さいね!
今回は、放置した洗濯物のイヤな臭いの原因や、洗い直しについてをお伝えしていきます(^^)
目次
放置した洗濯物のイヤな臭いは「モラクセラ菌」が原因
放置した洗濯物には雑菌が増殖し、それが「イヤな臭い」の原因になります。
この雑菌は「モラクセラ菌」というもので、2011年に花王と愛知学院大学教授の研究によって、「洗濯物のイヤな臭いの原因菌」として突き止められました。
モラクセラ菌は、
- ジメジメした環境を好む
- 洗濯物に残った皮脂などをエサにする
という性質があります。
そして食べたエサを分解・排せつするのですが、実はその排せつ物が「イヤな臭い」の真の原因なのです…!
あのイヤな臭いは雑菌の排せつ物…そう思うとゾッとしますよね(汗)
増殖すればするほど、必然的に排せつ物の量も増えるので、想像しただけでもツラいものがあります(TT)
このように、雑菌によって汚されきってしまった洗濯物…
ここまで知ってしまうと、もう洗い直さないワケにはいきませんよね。
でも、全部洗い直しとなると正直面倒です…
手間やコスト面から「すすぎだけじゃダメかな?」「1度は洗ってるし…」と思う人もいると思います。
次の章では、放置してイヤな臭いを放っている洗濯物はどのように洗い直したらいいのかについてお伝えしますね!
放置してイヤな臭いを放っている洗濯物は、面倒でも1から洗い直す!
放置してイヤな臭いを放っている洗濯物は、面倒でも1から洗い直すことをおすすめします。
放置時間にもよりますが、臭いが出てきているということは雑菌の増殖がかなり進んでいる状態です。
すすぎだけで済まさずに、洗剤や漂白剤を使ってしっかりと洗うようにしてください。
洗い直す前に「酸素系漂白剤を入れたお湯に浸け置き」をするとさらに殺菌効果が高まります!
モラクセラ菌は「熱」が弱点で、
- 30度くらいから増殖力が弱まる
- 60度以上になると死滅する
など、案外アッサリと撃退することができます。
「そしたら60度以上のお湯でしっかり殺菌してやる!!」と思うかもしれませんが、
- 色が濃いもの
- シルクなどデリケートな生地のもの
などは高温のお湯を使うと、色落ちしたり、生地を傷めたりする原因になるのでで注意してくださいね。
まずは、40度前後のお湯で浸け置きを試してみてください。
それでもダメだったら、色や生地をよく見てから60度以上の浸け置きをしてみるといいですよ(^^)
お湯に浸け置く方法については、別記事でくわしくご説明しているので、よかったら参考にしてみてくださいね!
ちなみに私もついこの間、洗濯物の放置でイヤな目にあいました…
突然の外出があり、洗い終わった洗濯物を1~2時間ほど洗濯槽に放置してしまいました。
帰宅後、あわてて洗濯物を確認すると「生乾きの臭い」をギュッと凝縮したような不快な臭いにまみれに…(汗)
このように、たった1~2時間でも雑菌の増殖は待ったナシです。
幸い、洗濯物の量が少なかったので浸け置きは洗面器でしました。
酸素系漂白剤を入れた40度くらいのお湯に、1時間ほど浸けただけでバッチリ臭いが取れましたよ☆
ここまでで、洗濯物のイヤな臭いを無くすためには
- 洗濯のやり直し
- 浸け置き
などして、「モラクセラ菌」を何とかしないといけないということが、お分かりいただけたと思います。
ですが、なかには「全部やり直さなくても、いい香りの柔軟剤でイヤな臭いを消せばいいのでは?」と思う人もいますよね。
たしかに柔軟剤はいい香りがしますが、結論から言うと「柔軟剤だけだはダメ」なのです。
詳しくは、次の章でお伝えしていきますね。
放置した洗濯物のイヤな臭いは、柔軟剤でごまかしたらダメ!
放置した洗濯物のイヤな臭いは、柔軟剤でごまかすのはNGです!
柔軟剤の仕事は
- 衣類をやわらかくする
- 香りをつける
であり、「洗浄」「除菌・殺菌」ではないからです。
放置した臭いを「取る」というよりも、「臭いを香りで上塗りしてごまかす」という感じなのです。
イヤな臭いを根っこから解決するには、原因となっている雑菌を除菌しないといけないのに、コレではいけませんよね。
「不快なのは臭いだけだし、柔軟剤でイヤな臭いが解決すればいいよ」と思うかもしれませんが、「モラクセラ菌」は
- 体が弱っていて、抵抗力が落ちている人
- 高齢者や幼い子供などの体力が低い人
などの体に入り込むと、
- 副鼻腔炎
- または肺炎や髄膜炎
を引き起こすことがあります。
発症する確率は低いのですが、家族に当てはまる人がいるなら徹底的に殺菌しておくにこしたことはありません!
ちなみに私も1度だけ柔軟剤オンリーの洗い直しをしてみたことがあります。
「柔軟剤だけで済むなら楽チンだな~」
「洗剤や漂白剤、水道代がうく!」
と思って、軽い気持ちでトライしてみたのです。
ですが、仕上がりはヒドいもので、「雑菌のイヤな臭い」と「柔軟剤のいい香り」が中途半端に混ざり、これまで以上にイヤな臭いになっていました(涙)
柔軟剤で雑菌のイヤな臭いを打ち消そうと思ったら、それなりの量が必要だと思います。
根本的な原因を何とかしないと、結局は何も解決しないことがよくわかった一件でした…トホホ(^^;
洗濯物を放置した臭いのまとめ
いかがだったでしょうか?
洗濯物を放置したときの臭いについてお伝えしました。
最後に、今回のおさえておきたいポイントをまとめておきますね(^^)
- 放置した洗濯物のイヤな臭いは「モラクセラ菌」という雑菌の排せつ物が原因です。
- モラクセラ菌は、「ジメジメした環境を好む」「洗濯物に残った皮脂などをエサにする」という性質があります。
- 放置してイヤな臭いを放っている洗濯物は、雑菌の増殖がかなり進んでいる状態なので、すすぎだけで済まさずに、洗剤や漂白剤を使って1から洗い直すようにしてください。
- 洗い直す前に「酸素系漂白剤を入れたお湯に浸け置き」をするとさらに殺菌効果が高まります。
- 放置した洗濯物のイヤな臭いは、柔軟剤でごまかすのはNGです!
柔軟剤に「洗浄」「除菌・殺菌」の効果はありません。
洗濯物からイヤな臭いがしたら、しっかりと洗い直してモラクセラ菌を撃退してくださいね(^^)
洗濯についてはこちらの記事もあわせてどうぞ!