台風の目ってどういう意味?どんな時に使う?俳句の季語でも使う?
2017/02/11
梅雨が明けるとやってくる夏ですが、一緒に台風もやってきますね。
台風の目に入ればお天気になるのですが、そもそもこの台風の目とは一体何なのでしょうか?
会話の中でも台風の目って出てきますよね、それは一体どういう意味なのでしょう?
今回はこの「台風の目」についてご紹介します。
目次
台風の目ってどういう意味?どんな時に使う表現?
日常会話の中でも「台風の目」と言うワードが出てくることがあります。
台風の目は他にも呼び方があり「熱帯低気圧の目」と呼ばれる事もあります。
英語では「Eye Wall(アイウォール)」と呼ばれています。
辞書などで調べると台風の目とは「激しく動いている物事の中心や、その原因となっている人物や物」と言う意味です。
スポーツの実況などで「○○選手は今大会の台風の目となるでしょう」と言った風に使われる事がありますね。
会話においての台風の目は、周りに大きな影響を及ぼすという意味がほとんどです。
決して穏やかな状況を表す言葉ではないので注意してください。
余談にはなりますが、俳句で使う場合は台風の目は「秋の季語」となり「台風の中心に生じる無風で静かな区域」の事をいいます。
台風の目ができるメカニズムは?
では、台風の目が出来るメカニズムをご紹介します。
そもそも台風の目とは、渦巻いた雲の中心に出来き、雲の無い空洞部分の事を指します。
台風の目の直径は約20kmから、大きい物だと約200kmで、高さは約18kmとなります。
台風の目の形状は様々で、積乱雲の発達状況によって変わってきます。
台風の雲は基本的に積乱雲です。
積乱雲が発達途中だと台風の目は形成されません。
北半球だと反時計回りに、南半球だと時計回りに雲が渦巻いていきます。
雲が渦巻いていくと中心部に遠心力がかかっていき、どんどん風が入り込めない状態になっていきます。
行き場の失った風が今度は上昇していき、中心部に上昇気流を生み出します。
この上昇気流が生み出された区域が台風の目と呼ばれているのです。
衛星写真などを見ると台風の目の大きさにビックリすると思います。
下記のサイトでは、2014年に発生した台風19号の台風の目がくっきりと見れる画像が紹介されています。
NASAが公開した衛星写真で、まるでお祭りの屋台に出てくる綿菓子の様です。
ぜひご覧になってみてください。
【台風情報】「今年最強」台風19号の衛星写真、NASAが公開 目がくっきり
台風の目の中はどうなってる?
では、上昇気流の中心である台風の目の中は一体どうなっているのでしょうか。
台風の目は辞書で引いても分かるように、無風の状態である事が多いです。
空も晴れ、青空が見える場合もあります。
こちらのサイトで飛行機の中から台風の目を撮影した動画が紹介されています。
とても興味深い映像ですのでぜひ見てみてください。
イラスト付きの簡単な台風の目の仕組みも紹介されています。
台風の目に入れば天気が穏やかでも、その周りは激しい暴風雨です。
台風の目を過ぎた後はまた暴風雨に見舞われます。
基本的に熱帯低気圧の中心に出来る台風の目ですが、温帯低気圧の中にも台風の目に似た現象が起こる事がありますが、台風の目程長い期間あるわけでは無い様です。
それだけ台風の目は大きなエネルギーで出来ていると言う事ですね。
下記の動画は、一般の方が地上より撮影した台風の目と、その周辺の雲の様子が収められています。
地上から台風の目が見えるのは珍しいですね!
台風の目の意味についてのまとめ
今回は台風の目についてのお話しでした。
参考になりましたでしょうか?
いつの時代も台風の目となるような人物が世の中を動かしたり、変えていくのかもしれませんね!