おせちの具材の意味や由来はこんなにいろいろ!徹底的に調べてみた!
おせちの予約が始まりましたね。
今年こそ作ってみようかと考えるのですが、結局いつも予約注文をすることに。
パンフレットに載っている手間がかかっていそうな重箱の中身を見ると、「買った方が早くておいしいか…」とすぐに方向転換してしまいます。
おせちは本当にたくさんの具材が色あざやかに詰められていて、見ているだけでワクワクしてきます。
売られているどのおせちにもだいたい入っているのが、黒豆や数の子、田作りなどですが、これらの具材には意味や由来が込められているのをご存知ですか?
具材の意味や由来を知って食べると、また違った味わいがあります。
おせちをより楽しむために、具材の意味や由来をご紹介していきます。
目次
おせちの具材の意味や由来はいろいろ!

おせちはお正月に食べる料理ですが、重箱に詰められているのが一般的です。
毎年購入していると、重箱だけどんどん増えていくのが少し困りますが、重箱がテーブルにどーんと置かれていると新年を迎えた気になります。
家で用意する場合は、年末に作って正月三ヶ日くらいはおせちを食べることが多いと思います。
ですから、具材は基本的に日持ちのする献立になっています。
そして具材それぞれに正月らしくおめでたい縁起のいい意味が込められています。
地方によっても少し内容が変わってきますが、共通している一般的なおせちの具材もあります。
それらの具材の意味や由来を見ていきましょう。
1.祝い肴三種
「祝い肴(いわいざかな)」とは、おせちの代表的な具材で、この三種がそろえばおせち料理として形が整うといわれています。
黒豆

日焼けして真っ黒になるまでマメ(元気・勤勉)に働けるように、という願いが込められています。
数の子

たくさんの卵をもつ数の子は子孫繁栄を願う縁起のいい食材です。
また、親である「にしん」に「二親」の字をあてて、「二親」からたくさんの子どもができると縁起を担いでいます。
田作り

ごまめといわれるカタクチイワシを乾燥させたものに味付けをして作ります。
昔、ごまめ(イワシ)を田んぼの肥料にしたら豊作になったといういわれから、「田作り」と呼びます。
また、「五万米(ごまめ)」とも書き、豊年豊作の願いが込められています。
祝い肴は関西と関東で違う?!
関東では「黒豆」「数の子」「田作り」ですが、関西では「黒豆またはごまめ」「数の子」「たたきごぼう」となっています。
「たたきごぼう」の意味は、ごぼうが地中に根を深く張ることから土台をかため、代々家が続くようにと願いが込められています。
また、黒豆の仕上がりも違います。
関西ではしわが寄らないように煮あげますが、関東では「しわが寄るまで元気に」との意味をこめてしわができるように煮ます。
2.口取り
「口取り」とは、「口取り肴(くちとりざかな)」の略です。
おもてなしをする時に、最初に出す酒の肴のことをさします。
おせち料理は、新年のあいさつに来るお客様をもてなすために出す意味合いもあり、口取りが入っています。
紅白かまぼこ

紅白はおめでたい意味があり、半円の形が初日の出をあらわしています。
伊達巻

「伊達」とは華やかという意味を持っています。
「巻」物は書物や着物の反物を意味し、知識や教養の成就、着るものに困らないという意味が含まれています。
栗きんとん

きんとんは「金団」と書きます。
黄金色の財宝の意味で、金運や家の繁栄の願いが込められています。
昆布巻き

「よろこぶ」の語呂合わせで、巻物の意味は「伊達巻」と同じ意味を持つともいわれます。
3.酢の物
具材を日持ちさせるために、酢を使った料理も入れます。
紅白なます

お祝いの水引を表し、おめでたい意味があります。
4.焼き物
酢の物と同じ理由で、日持ちさせるために火を通した具材です。
鯛

「めでたい」の語呂合わせで、大黒様が鯛を持っていることから七福神の信仰にも通じます。
海老
腰が曲がっているように見えることから、腰が曲がるまで長生きできるという長寿の意味がこめられています。
5.煮物(煮しめや筑前煮)

煮汁がなくなるまでじっくりと煮ることで味をしっかりつけ、詰める時に汁気を切ることで傷みにくくします。
里芋
親芋に子芋がたくさん付くことから、子宝の意味があります。
レンコン
レンコンには穴があいていることから、将来を見通せるようにとの意味があります。
くわい

はじめに大きな芽が出ることから、出世を祈願しています。
まだまだ、たくさん具材はあるのですが、全国的に共通したものを取り上げてみました。
小さい頃からなにげなく食べていたおせちですが、このように具材に一つ一つ意味があることを知ると、食べる時も楽しいものです。
たくさん種類があるのに、よくここまで縁起をかついで意味を持たせたものだと、先人の知恵に驚きます。
具材の詰め方、知っておきたい種類とコツ!
おせちと言えば、重箱に詰められているものを思い浮かべます。
個人的には「重箱に詰められていなければおせちではない!」というくらいです。
重箱に詰められているのも、
- 幸せがつみ重なるように
という意味が込められています。
外側も内側も、おせち丸ごと縁起のいいものとなっているのですね。
重箱の正式な段数は5段です。
- 1~4段目 おせち料理を入れる
- 5段目 からにしておく
5段目には、福がもっと入ってくるようにという願いをこめて、わざとからにしておくのです。
ただ、現在は核家族になって食べ切れなくなったり他の料理を食べたりすることもあり、時代とともに量も減っていき、だいたい2~3段の重箱が定番になりました。
おせちの具材の詰め方も地方や家庭によって違います。
基本的には1段ごとに、吉数と言われる5・7・9を意識して詰めます。
具材の品数を吉数にして縁起をかつぐのです。
おせちの詰め方を、現在の定番である「3段重」を例にとって紹介していきます。
数え方は、上から「一の重」「二の重」「三の重」です。
(ちなみに5段重にするときは、4段目は「四」が「死」を連想することから「与の重」の字を使います)
1.一の重:祝い肴・口取り
お屠蘇(おとそ)にそえる肴を軸に詰めます。
また、子どもむけの甘い具材も入れます。
- 黒豆
- 田作り
- たたきごぼう
- 数の子
- 伊達巻
- 昆布巻き
- 紅白かまぼこ
- 栗きんとん
など。
1番上になりますので、華やかにみえるように見栄えよく詰めましょう。
2.二の重:酢の物・焼き物
酢の物の他に、メインで食べる具材を詰めます。
- 紅白なます
- 酢だこ
- しめ鯖
- 海老
- ぶりの照り焼き
- 鯛の塩焼き
など。
3.三の重:煮物
いわゆる煮しめや筑前煮を詰めます。
- 里芋
- れんこん
- にんじn
- こんにゃく
- ごぼう
- くわい
など。

どの段に何を詰めればいいかわかったところで、その詰め方のコツですよね。
きれいに隙間なく詰めるポイントはこちらです。
- 重箱の奥から手前に詰めていく
- 詰めても形がくずれない蒲鉾のような具材からつめていく
- 味が混ざらないように、仕切りや小さな器を使う
- 海老や魚などは、頭を左にして詰める
- 全体の高さをそろえる
年末近くなると、おせちの予約購入のパンフレットなどを見かけます。
写真がとてもきれいに掲載されていますので、それらを参考に詰めるのもいいですね。
パンフレットを集めているうちに、作ることをあきらめてしまいそうな気もしますが…笑
海老や魚の頭を左にする理由とは?
特に和食の場合ですが、頭付きの焼き魚を盛りつける時は、
- 頭を左
- 腹を手前
というのが基本です。
これには、諸説あって、
- 左が陽、右が陰という考えが昔からあり、頭を陽であると考えたから
- 左という漢字の書き順で、一画目の書き始めが左からなので左優位の考えから
- 日本人は右利きが多いため、左に頭があった方が食べやすいから
と、いろいろありますが、特に縁起物は左に頭をおくのが基本のようです。
洋食でも、左にフォーク、右にナイフを持って食べるので魚の頭が左にあった方が切り分けやすく、左に頭をおきます。
こちらでおせちの盛り付け手順を動画で確認することができますので、ぜひ参考にしてみてください。
とてもキレイで華やかで、見た目にもいかにも縁起がいいですね!
おせちの具材の意味や由来のまとめ
おせちの具材には縁起のいい意味や由来が込められていました。
たくさんの縁起のいい具材を詰めた色とりどりのおせちを、家族そろって新年から食べるという習慣はとても素晴らしいですね。
具材の意味を知っていれば、そのことも話題にできて、子どもに伝えていくいい機会になります。
年末年始にかけて仕事だったり、一人で暮らしていて量が多すぎたりで、おせち料理を食べられない方もいらっしゃるでしょう。
せっかくの縁起物ですから、三種の祝い肴(黒豆・数の子・田作り)だけでもいただけるといいですね。
最近では、洋風や中華風など個人の好みでおせちも選べるようになりました。
具材の種類や味付けは変化していっても、昔からの考えや気持ちを大切にしながらずっと残していきたい習慣ですね!
分かりやすいように、最後にそれぞれの意味をもう一度簡単にまとめておきます。
祝い肴
- 黒豆
マメ(元気・勤勉) - 数の子
子孫繁栄 - 田作り
豊年豊作
口取り
- 紅白かまぼこ
初日の出 - 伊達巻
知識や教養・着るもの - 栗きんとん
金運や家の繁栄 - 昆布巻き
よろこぶ
酢の物
- 紅白なます
お祝いの水引
焼き物
- 鯛
めでたい - 海老
長寿
煮物
- 里芋
子宝 - レンコン
将来を見通す - くわい
出世