お盆の仏壇のお供え物、飾り方のコツや意味は?五供とはナニ?
2018/08/13
お盆の仏壇のお供え物、飾り方のコツやマナーを知っていますか?
飾りにはそれぞれ意味があって、それを知るとより飾り付けが楽しくなりますよ^^
日本人にとっては、年に一度のとても大切な仏教行事。
毎年のことなので、一度ちゃんと理解しておけばずっとつかえる知識ですよね!
というわけで今回は、お盆の仏壇のお供え物や飾りについて解説します。
調べてみると意外や意外、新たな発見もありました。
目次
お盆の仏壇のお供えもの、どのように飾るの?

お供え物はご先祖様に喜んでもらうためのものなので、私たちが何かを食べるときと同じような状態にします。
ですので「すぐに食べられるような状態で飾る」というのが基本ですよ!
お菓子
箱から出してお皿にのせて、仏様やご先祖様がすぐに食べられるようにしてお供えします。
基本的にはどんなものでも大丈夫ですが、
- お饅頭
- おかき
- あられ
- クッキー
- サブレ
- ラスク
- マドレーヌ
など日持ちのするものを選んだほうがいいですよ^^
お菓子の下には、「懐紙(ふところがみ)」を敷きましょうね!
果物
きれいに洗って皮をむいて、お供えします。
これも種類に特に決まりはないので、
- りんご
- バナナ
- パイナップル
- メロン
- ぶどう
- 桃
など、故人が好きだった果物をお供えすると喜ばれますよ!
「スイカなど丸い果物は切らずに」と聞いたこともありますが、私の実家では「仏様が食べやすいように」と、切ってお供えしていました。
ここらへんは、それぞれのご家庭のお考えでいいと思います^^
お酒やたばこ
「お仏壇やお墓に、お酒やたばこをお供えするのはよくない」という説もあります。
が、故人がお酒・たばこが好きだったのであれば、ワンカップのお酒やビール、たばこなどをお供えすると喜ばれると思います。
お仏壇やお墓でお酒をお供えする場合は、仏様から見て正面に置くのではなく、お参りをする私たちの正面、つまり、お酒のラベルが私たちの方を向いている状態で置きます。
お仏壇に「御供物料」などを置く場合もそのようにしましょう。
お参りする人が、文字を読める置き方ですね!
きゅうりとなす
私の実家では一度もお供えをしたことがなく、最近になって知ったのが「きゅうりとなす」です。
これは、「精霊馬(しょうりょううま)」といって、ご存知の方も多いですよね!
割りばしをさした「きゅうり(馬)」と「なす(牛)」は、
「ご先祖様が馬に乗ってあの世から早く帰って来られますように。
あの世にお帰りの際は、牛に乗ってゆっくりとお帰り下さい。」
という意味が込められています。
ほうずき
色や形からくるのでしょうか、ほうずきには「迎え火」や「提灯(ちょうちん)」の意味があります。
農作物があまりとれなかった時代に、キレイなほうずきでお供物の不足を補ったともいわれています。
お団子
お盆といえば、個人的にまっさきに思い浮かぶのがこの「迎え団子」です。
でもこのお団子には、ご先祖様があの世にお帰りの際のお土産の意味もあるそうですよ!
お団子の種類は特に決まりがありませんので、それぞれのご家庭で受けつがれてきた種類のお団子をお供えすれば大丈夫です^^
精進料理・そうめん・お野菜の煮物
これも他のものと同じように、仏様やご先祖様がすぐに食べられる状態でお供えしてください。
そうめんはゆでて、おつゆもかけて下さいね!
お盆の仏壇のお供えをするときのポイント

お仏壇へのお供えは、「お菓子」や「果物」など食べ物だけではありません。
「お線香をあげる」「お花を飾る」ということも、立派なお供えなのです^^
「ご先祖様に感謝して、一つ一つ心を込めてお供えをする。
そしてご先祖様と語り合い、冥福を祈る」
お供えの豪華さではなく、目に見えないこの丁寧な気持ちをもつことが大切なポイントですよ!
お盆の仏壇のお供えものの基本は五供

お盆だけに限らず、お仏壇へのお供えものには、五つの供物(くもつ)があり、これを「五供(ごく)」と言います。
五供とは
- お香
- お花
- お明かり
- お水
- 食べ物
のことです。
五供と六波羅蜜
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という言葉をご存知でしょうか?
お釈迦様は、私たちがこの世に生かされたまま、仏様の境涯「彼岸(悟りの世界)」に至ることができるよう道を明かしました。
その悟りに至るための六つの修行を「六波羅蜜」といいます。
「六波羅蜜」は、
- 布施
- 持戒
- 忍辱
- 精進
- 禅定
- 智慧
という修行のことで、五供の
- お香
- お花
- お明かり
- お水
- 食べ物
は、それぞれが下記のように「六波羅蜜」の修行を象徴しているとされています。
- お香
精進(しょうじん)、持戒(じかい) - お花
忍辱(にんにく) - お明かり
智慧(ちえ) - お水
布施(ふせ) - 食べ物
禅定(ぜんじょう)
なので、お墓参りやお仏壇にお参りをするということは、この「六波羅蜜」という修行を行っていることになるのです。
五供のそれぞれの意味
それでは、五供(ごく)のそれぞれの意味をもう少し詳しく見ていきましょう。
お香:六波羅蜜の「精進(しょうじん)」と「持戒(じかい)」
お線香の香りは、「仏様やご先祖様にお祈りする前に、けがれた私たちの身と心を清める」という意味があります。
その香りは空間を清め、隅々まで行きわたることから、「仏様の慈悲」がすべての人に行きわたることを象徴しています。
身心を清め、戒律を守るという六波羅蜜の「精進」の象徴であるとされています。
また、燃え尽きるまで火が消えないため、真実の道を実践していく六波羅蜜の「持戒」の象徴ともされています。
お花:六波羅蜜の「忍辱(にんにく)」
仏教と関係の深い「蓮」は、泥から美しい姿を表します。
花は人の心をしずめ、邪悪な心を清めてくれます。
お仏壇にお花を供えるということは、
「悲しみにも苦しみにも負けず、怒りを制し、焦りをなくし、いつも明るく笑顔を持ち続ける」
という六波羅蜜における「忍辱」の象徴とされています。
もちろんお供えには生花が一番いいのですが、最近はこんなにキレイな「光るお花」もあります!
お明かり:六波羅蜜の「智慧(ちえ)」
灯は、真っ暗な闇を明るく照らしてくれます。
そのため「仏様の智慧が私たちの迷いをのぞき、悟りへと導いてくれること」にたとえられ、六波羅蜜の「智慧」の象徴とされています。
こちらも最近ではこんなにリアルなLEDのローソクがあります。
本物のように炎が揺れるのです!
お水:六波羅蜜の「布施(ふせ)」
お水は、仏様の喉の渇きをいやすためにお供えされるものです。
宗派によっては「お水やお茶をお供えしてはいけない」としているところもありますが、一般的にはお供えするところが多いのではないでしょうか。
浄土真宗ではお供えしないそうですが、私の両親はいつもお水とお茶をお供えしていました。
水は、高い場所から低い方へ向かって流れていきます。
これは、見返りを求めたり期待したりせず
「他人のために、自分のできることを一生懸命行う」
という無償の思いやりの気持ちにつながり、六波羅蜜の「布施」を象徴しています。
食べ物:六波羅蜜の「禅定(ぜんじょう)」
私たちが普段食べている食事をお供えします。
同じものを食べることで、ご先祖様とのつながりを象徴します。
一般的に、主食は炊きたてのご飯です。
炊きたてをいちばんにご先祖様へお供えします。
初ものやいただきものなども、まずいちばんにご仏壇にお供えします。
お供えものは捨てずに、お仏壇からお下げして私たちがいただきます。
そのことにより「ご先祖様との繋がりを噛みしめる」ということになるのです。
また、断食行でやせ細ったお釈迦様が、村の娘から差し出された食事を召し上がり元気を取り戻され、再び深い禅定(ぜんじょう)に入り悟りを開かれたことから、
「食事をとると心が落ち着き、精神が安定し、禅定の状態へ導いてくれる」
ということで、「禅定」の象徴とされています。
その時の村の娘の名前が「スジャータ」だというのは有名な話ですよね!
お盆の仏壇のお供えものまとめ
いかがだったでしょうか?
お仏壇にたくさんのお供えをし、家族でお墓参りをして、ご先祖様の霊をお迎えするお盆。
最近では核家族化が進み、お盆のお供えの意味などをおじいちゃんやおばあちゃんから直接聞く機会も、少なくなりました。
自宅にお仏壇があった頃、お供えしていたお菓子や果物などをお仏壇から下げていただく際に、味が薄く感じたり、おいしくなくなったような気がすることがあったのですが、皆さんはいかがでしょうか?
きっとこれは、ご先祖様がお供え物を召し上がられたという証なのでしょうね。
ただ見栄えをよくするためのお飾りではないことを知り、日本人の持つ心の細やかさ、仏教の深い教えに心打たれました。
心を込めて一つ一つお供えをし、お線香で心身を清め、ご先祖様に感謝して…。
こういう行事を通して、また新たな気持ちでこれからの人生に向き合える、そんなお盆となりそうです!
お盆に関しては他にも記事がありますので、参考にしてください。

