りんご病は保育園に登園禁止?他の子に感染する可能性は?
2018/09/13
保育園に通っている子どもがりんご病にかかると「大丈夫かな…」と心配になりますよね(TT)
保育園に入園したときから病気をもらってくる覚悟はしていても、真っ赤になったほっぺたを見るとかわいそうになってしまうものです…
りんご病になると、学校保健安全法という法律に基づいて保育園に登園するのに制限がかかることがあります。
働くママとしては、「保育園をどれくらい休ませないといけないのか?」などを知っておきたいし、「他の子に移してしまっていないか?」も気になるところです。
今回は、保育園に通う子どもがりんご病になって登園などが気になっているアナタのために、
- 保育園は登園禁止?
- 保育園で他の子に移してしまう可能性は?
- 保育園はどれくらい休ませる?
- 治療方法は?
などについてお伝えします!
目次
りんご病の場合は保育園は登園禁止?
りんご病は「第三種学校感染症」に指定されていて、園や学校活動を通じてほかの子どもにも感染するおそれがあるため、登園や登校が制限されています。
出席停止期間は「医師の判断や条件により異なる」とされているので、「絶対に登園禁止!」になるとは限りません。
例えば、病院を受診したときにはすでに回復期だった場合、医師によっては「休む必要がない」と判断することがあります。
その場合は登園してもOKです。
ただし、病院を受診してりんご病と診断されたら、登園停止かそうではないかに関わらず、すみやかに保育園に連絡をして「りんご病だった」ということを伝えるようにしましょうね!
ちなみに、第三種学校感染症以外によくあるのが「第二種学校感染症」で、以下のものが該当します。
- インフルエンザ
- 水痘(みずぼうそう)
- 流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
第二種の場合は、出席停止が必要なものなので必ず登園禁止になります。
第三種学校感染症も第二種学校感染症も、人に移すリスクが高いという共通点があることがわかりましたね。
かかってしまった我が子もかわいそうですが、保育園でほかの子に移していないかが心配なところです。
次の章では、りんご病を保育園で他の子に移してしまう可能性についてお伝えします。
りんご病を保育園で他の子に移してしまう可能性は?
りんご病は、症状がない潜伏期間から発症するまでのあいだがいちばん感染力が強いので、無意識に保育園でほかの子に移してしまっている可能性があります。
りんご病が発症するまでの潜伏期間は、
- およそ1週間から2週間
- 長くて20日くらい
と、とても長いです。
これだけ期間が長い上に無症状となると、知らないあいだに感染したり・されたりしても気づきませんよね(汗)
ちなみに、りんご病の感染経路は
- 飛沫感染
- 接触感染
などです。
おしゃべりやくしゃみで唾液と一緒にウイルスを飛ばしてしまったり、ウイルスがついた手で共有のおもちゃなどに触ったりすることによってほかの子に移してしまいます。
保育園は子供同士の距離感が近いので、移したり移されたりする可能性はホントに高いのです。
りんご病の本人も感染に気づいていないので仕方ありませんよね…
予後がいいがまだ救いかもしれません(^^;
しかし、なかにはりんご病にかかっても「仕方ない」で済まされない人がいます。
次ではりんご病の感染に特に気をつけないといけない人についてお伝えします。
妊婦さん要注意!「母子感染」の危険
妊婦さんはりんご病にかかると、お腹の赤ちゃんに影響が出ることがあるので注意しないといけません。
妊娠中に母親がりんご病に感染し、胎児にも感染(先天性感染)してしまうと流産や死産になってしまう可能性があるという報告もあります。
「先天性PVB19感染の確定69人の内訳は、中絶3人、流産35人、死産14人および分娩17人であり、(中略)先天性感染69人のうち49人(71%)が流死産の妊娠帰結であった。」(引用元)
ヒトパルボウイルスB19母子感染の実態|国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2340-related-articles/related-articles-431/6180-dj4314.html
次の動画では、妊娠4ヶ月以降にりんご病にかかると赤ちゃんの体に水がたまる「胎児水腫」になるリスクがあるということを伝えています。
そんなにも赤ちゃんに影響があるなんてコワいですよね。
お子さんがりんご病にかかった場合、看病も大事ですが妊婦さんの場合はお腹の赤ちゃんのことも考えて感染しないようにくれぐれも気をつけてください。
さて、お次は気になる「保育園はどれくらい休ませるか」についてお伝えします!
りんご病では保育園をどれくらい休ませる?
りんご病になったら保育園をどれくらい休ませたらいいのか悩むところですが、「発症から◯日は休ませる」などの具体的な決まりはありません。
前の章でもお伝えしましたが、りんご病の感染力は発症する前がピークです。
そのため、発症してりんご病だとわかったときには感染力はほぼないため、出席停止などしても意味がないのです。
ピークが過ぎたとはいえ人に移る病気には変わりないので、「もう大丈夫だから登園させよう!」と自己判断したりせず、必ず病院を受診して登園してもよいかについて医師に相談してから登園させるようにしましょうね!
しかし、「◯日過ぎたら大丈夫!」など明確な基準がないのがモヤモヤしますよね…
働くママとしては、何か治療方法があるなら、その治療をして早く登園してほしいものですよね。
次の章では、りんご病の治療方法についてお伝えします。
りんご病の治療方法は?
りんご病はウイルス性のものなので、有効な特効薬はありません。
りんご病による痒(かゆ)みなどの不快症状を塗り薬などでやわらげて完治するまで待つことになります。
安静にすることがいちばんの治療方法なのです。
また、1度発疹が消えて「治った!」と思って、
- 湯船につかる
- 外出して直射日光に当る
などすると再び発疹があられることがあります(汗)
治りかけの時は無理をせずに、お風呂はシャワー程度にして、外出は控えて家の中でおとなしくしておきましょうね!
りんご病と保育園についてのまとめ
いかがだったでしょうか?
最後に、今回のおさえておきたいポイントをまとめておきます (^^)
- りんご病は「第三種学校感染症」に指定されており、園や学校活動を通じてほかの子どもにも感染するおそれがあるため、登園や登校が「制限」されています。
- りんご病は「症状がない潜伏期間から発症するまでのあいだ」がいちばん感染力が強く、無意識に保育園でほかの子に移してしまっている可能性があります。
- 妊婦さんがりんご病にかかるとお腹の子どもに影響がある場合があるので、気をつけましょう。
- りんご病は「発症から◯日は保育園などを休ませる」などの具体的な決まりはありません。
- りんご病はウイルス性のものなので、有効な特効薬はありません。
りんご病による不快症状をやわらげて完治するまで待つことになります。
子どもの病気は、見ているだけでもツラいですよね…
お子さんがりんご病にかかったら、また元気に保育園に通えるよう、ゆっくり休ませてあげてくださいね。