七夕の願い事の由来や意味は?短冊の色にはちゃんと意味があった!
2017/06/20
七夕といえば願い事!とその2つはセットになっていますよね。
でもなぜ願い事をするのか、その由来はご存知ですか?
そこにはふるーい歴史が関係していたんです。
わざわざ「短冊に書く」というのも意味があるんですよ!
というわけで今回は、
- 七夕の由来や意味
- 短冊の書き方
などの七夕豆知識をご紹介します!
目次
七夕に願い事をするのはなぜ?由来や意味は?
なぜ七夕に願い事をするようになったのでしょうか?
その由来は「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれる風習からきています。
これはもともと中国から伝わった風習で、「女性の機織りの技術が上達するように」と祈りを捧げる行事でした。
奈良時代あたりにその行事が日本にも広まり、日本古来からあった「棚機女(たなばたつめ)」という伝説と合わさり、現在の七夕の原型になっていきます。
(古来の日本では、神様への着物をおるのは女性と決まっていて、その女性のことを棚機女と呼んでいました。)
お盆の頃には「野菜や穀物などの豊作を祈る行事」があり、
- 乞巧奠
- 棚機女
- お盆の豊作祈願
など、こういった「祈ったり、願い事をしたり」という行事がいろいろとミックスされた結果が現在、七夕で願い事をすることの由来になっています。
七夕の願い事についてはこちらでも解説しています。
そして、七夕の願い事といえばもう一つ忘れてはいけないのが、「短冊」ですよね。
なぜ七夕の願い事を短冊に書くようになったのでしょうか?
七夕の願い事はなぜ短冊に書くの?正しい書き方は?
七夕の願い事にはもう一つ伝えられている話があります。
江戸時代の頃になると、七夕の願い事は習字や芸事の上達を願う風習へと変化をとげます。
その習字の上達への思いが、今の「短冊に願い事を書く風習」へとつながっています。
早い話が、お習字の練習の為に短冊を使っていたんですね!
短冊の書き方
そしてその短冊には、ちゃんとした書き方があるんです。
まず短冊への願い事を書く時は、ただの願望ではなく「神様への約束事」だと思って書きます。
「成し遂げたい目標を神様に応援してもらう」という姿勢のものなんだそうです。
また、「○○になりますように」という希望的な願い事よりも、「○○になる」とう言い切りの願い事の方が願いが叶うといわれています。
短冊の色
短冊の色にも実は意味合いがありました。
- 青や緑
人間関係に関する願い事 - 赤
家族やご先祖様への感謝の気持ち - 黄色
友達や信頼を大切にする気持ち - 白
義務や決まり事 - 黒
勉学の向上心
「自分の叶えたい願い事」と「短冊の色」をちゃんとかけ合わせると、より神様に願いが届きそうですね!
願い事を書くときの参考にしてみてください☆
笹に短冊を飾る理由
書いた短冊は笹に飾りますよね!
それには、
「まっすぐ天に向かって伸びる笹に短冊を結びつける事によって、天の神様に自分の願い事が届きますように」
という意味が込められています。
そして短冊は、できるだけ笹の高い位置につけるとよいといわれています。
より神様に近く、願いが届くように、ということなんでしょうね!
七夕の短冊の作り方についてはこちらで解説しています。
七夕の願い事の由来のまとめ
いかがだったでしょうか?
七夕は、中国から伝わった乞巧奠という風習や、日本古来の棚機女などの「祈ったり、願い事をしたり」という行事がいろいろとミックスされてできたものでした。
短冊を使うようになったのも、習字上達への願いが込められていたからでしたね!
短冊を書く時は「神様への約束事」だと思って書きましょう。
色にもそれぞれ意味があるので、自分の願い事に合わせた色をチョイスしてくださいね。
笹に飾るときにはできるだけ高い位置に飾るとより願い事が叶いやすいそうですよ!
みなさんの七夕の願い事も、神様にしっかりと届くといいですね!