節分のときに落花生をまく地域がある!大豆じゃない理由は!?
2017/06/17
節分といえば、大豆をまくのが一般的ですが、実は落花生をまく地域もあります。
大豆派の人からしてみればとても不思議な感じがしますが、それにはちゃーんとした理由があるんです。
- 落花生をまく地域って、千葉県?(有名な産地だから)
- 「大豆派」と「落花生派」、ホントはどっちが正しいの?
- 「落花生」のまま?それとも中身のピーナッツだけ?
など、「大豆」派からしたら疑問だらけでしょう。
というわけで今回は節分に「落花生」をまく地域についてご紹介しますね!
目次
節分のとき、落花生をまく地域ってどこ?

節分が近づくと、スーパーなどに鬼の面が飾られて、コーナーが設けられるのを見かけます。
いつも買い物に行くお店の節分コーナーには、なんの豆が売られていますか?
- 大豆が置かれていれば、関東から南
- 落花生が置かれていれば、北海道・東北・信越
にお住まいということです。
豆まきに「大豆」を使うか「落花生」を使うかは地域によって分かれているのです。
おおまかには、東北と関東のあたりが分かれ目です。
ただ、九州地方の一部、宮崎や鹿児島でも落花生をまく地域があります。
落花生をまく地域が徐々に拡大されてきているのかもしれませんね。
「節分には大豆でしょ」
「いやいや落花生でしょ」
と、鬼へ投げる前に人間同士の豆バトルが始まりそうですが、なぜこのような違いがうまれたのでしょうか?
大豆ではなく、なぜ落花生?

節分に「落花生」をまく地域でも、ずっとずっと昔から、というわけではありません。
落花生文化が根付いたのは、昭和30年代頃からと言われています。
わりと最近ですよね。
落花生をまく地域を見てみると、ある共通点があることに気づきませんか?
それは「冬が厳しく、雪が積もる地域」だということです。
北海道がこの落花生文化のはじまりのようですが、それには豪雪地帯ならではの理由がありました。
1.雪の中にまいても落花生は大きいので見つけやすい
豆まきは外へ向かってまくので、雪が積もっているところに大豆をまいたら、ひろうのが大変です。
その点、落花生はカラつきで大きいのですぐ見つけられて掃除も楽というわけです。
(中身のピーナッツではなく、殻付きの落花生のまま豆まきをします)
2.カラがついているので、拾って食べても不衛生ではない
中のピーナッツはカラの中にあるので、拾った後中身だけを食べるので衛生的です。
大豆は、まいたものは食べませんよね?
食べる用とまく用を別に用意すると思うのですが、落花生なら食べ物を無駄にすることがありません。
3.冬の豆なので、カロリーも高く栄養もある
大豆は夏に収穫されますが、落花生は秋冬に収穫されるので旬のものです。
カロリーも高いので、寒い地域では好まれます。
こうやってみてみると、なんて合理的な考えなんでしょう!
「寒い地域の人は合理的」とよく聞きますが、古くからの習慣をも合理的に変えて残すというのには驚きました。
言われてみれば、「確かに!」とうなずけます。
ちなみに九州の一部地域は落花生の有名な産地なので、落花生をまく習慣にシフトしてきているのかもしれませんね。
そのうち落花生が主流になったりして…!
豆以外をまく地域も?
そもそも、まくものが豆ではない地域もあります。
名古屋、岐阜、東海の西側あたりでは、節分の日に部屋を真っ暗にしてお菓子をまき、それを真っ暗な部屋の中で子ども達がひろうという習慣があります。
お菓子が入った袋には小銭などが入っていることもあるとか。
ひろう子どもたちは楽しいですね!
赤ちゃんがいる家庭では、ひろい残した大豆は誤飲の原因になることもありますから、こういうやり方もいいかもしれません。
節分に豆をまくのはなぜ?豆の意味は?

節分には「大豆派」「落花生派」がありましたが、そもそもなぜ節分に豆をまくのかということをちょっとおさらいしてみたいと思います。
1.節分の由来
昔は季節の変わり目を、
- 立春
- 立夏
- 立秋
- 立冬
としていて、これは今でもカレンダーなどで見ることがあると思います。
季節の始まりはこの4つの日で、その前日を季「節」を「分」ける日=「節分」といいました。
その後、時代は流れて現在は立春の前日、2月3日だけを「節分」と言うように。
旧暦では、立春が1年のはじまりと考えられて重要視されたため、この前日だけが「節分」として残りました。
2.なぜ豆をまくの?
この季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるといわれていて、室町時代から豆をまいて鬼を追い払うという習慣がありました。
なぜ豆をまくようになったのかは諸説ありますので、代表的なところをご紹介します。
1.霊力
昔から米や豆のような穀物には、邪気を払う霊力があると考えられていました。
豆は米に次いで神事に用いられていて、米に比べて豆の方が大きいので鬼を追い払うのによかったから、という説。
2.伝説
昔、京都の鞍馬山に鬼が出て村人たちを困らせていたところ、毘沙門天のお告げで鬼の目に豆を投げたら、追い払うことができたという伝説起源説。
3.語呂合わせ
- 「魔(鬼)の目=魔目=まめ」
- 「まめ=魔滅=魔を滅する」
というような語呂合わせから、豆をまくようになったという説。
古くからある習慣によく見られる「伝説系の説」や「縁起担ぎ系の説」など、いろんな説がありますね。
「鬼を追い払って、福を呼び込む」豆まきですが、「福の神」の方に注目した記事はこちらにありますので、参考にしてみてくださいね!
3.どんな豆をつかう?
豆まきの「大豆」は炒った豆を使います。
その理由は、
- 「豆=魔目」を「炒る(射る)」事で、鬼を退治する
- ひろい残した豆から、春になって芽が出ると縁起が悪いから
と言われ、「福豆」という名前で売っているものは最初から炒ってあります。
こうして古くからの習慣を見てみると、やはりもともとは「大豆」で豆まきをしていたということがわかりますよね。
鬼の目を狙うのであれば「落花生」では大きすぎるし、「射る」という理由からも縁起を担ぐのであれば「大豆」というわけですね。
「落花生」をまくのは、その昔、得体のしれない鬼を怖がっていた時代から、現代になってその習慣は残しつつも、合理的なやり方に変化していった、ということのようです。
年の数だけ食べる…落花生だったらどうやって数えるの?
豆まきのあと、年の数だけ豆を食べますよね?
大豆は1粒なので、数える時に迷いません。
では、平均して2粒入っている落花生は、どうやって数えればいいんでしょうか。
落花生派に聞いてみると、中のピーナッツを数えるのではなくカラ込みで1つと数える人が多いようです。
そうなると落花生の場合は単純に豆の数だけで考えると、2倍食べることに。
縁起がいいのか、わるいのか…
あまり深く考えない方がいいですね(笑)
節分のときに落花生をまく地域のまとめ
いかがでしたか?
落花生をまく地域は、
- 北海道
- 東北地方
- 信越地方
- 九州の一部
の、豪雪地帯(+落花生産地)でした。
理由を知れば、納得ですよね?
「節分の豆」論争も、これで決着がつきそうですね。
落花生をまくのは合理性でみれば、とてもよく考えられた文化だと思います。
でも、節分の豆まきの由来を考えると、やっぱり大豆でなければご利益が少ないような気も…^^;
今年はいいとこどりで、鬼退治にちょっとだけ「大豆」をまいて、あとは「落花生」をまくのもいいかもしれませんね!
ちなみに節分にそばを食べる地域についてはこちらで解説していますので、合わせて読んでみてください。