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節分の福の神の役割って?どんな意味や由来があるの?

      2019/04/11

節分といえば「鬼は外、福は内」ですよね?
「鬼を外へ追い払いましたので、福の神さんどうぞうちへお入りください」という節分の豆まきの掛け声です。

でも鬼のイメージが強すぎて、考えてみれば「」についてはあまり気にしたことがないかもしれません。
子どもも鬼を退治することで満足しているような気がします。
「福って何?」とか聞いてきませんしね。
もしかしたら、呪文のような感じでとらえているのかも。

「福の神」に来てほしくて豆まきをするのに、あまり気にしないっていうのもおかしな話なので、今回は節分の「福の神」についてご紹介していきます!

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目次

節分の福の神ってどんな神様?

節分の「鬼」というのは、悪いことや災害・病気などを怖い存在の「鬼」に例えているということはなんとなくわかりますよね。
だから、豆をまいて家の中から厄災を追い払うのですが、では「福は内」の「福」っていうのは何にも例えられてはいないのでしょうか。

よく取り上げられる「福の神」をいくつか紹介します。

1.お多福

よく鬼とセットに描かれているのは白いふっくらした顔の「お多福」さん。
「おかめ」ともいって、昔はふっくらした顔の女の人が魔除けになると考えられていたので、本当は「神様」ではありませんが、わかりやすい「福の神」としてよく登場します。

2.毘沙門天

節分の由来のひとつに、

  • 毘沙門天のお告げによって鬼にむかって豆を投げたところ、追い返すことができた

という伝説があります。

「毘沙門天」は邪鬼を踏みつけている格好で描かれることが多く伝説ともあっているので、「福の神」は「毘沙門天」では?という見方もできます。
ちなみに「毘沙門天」は七福神の1人です。

3.七福神

「毘沙門天」も含む七福神が節分の「福の神」と言われることも多いですね。
神社や寺などで行われる「節分会(せつぶんえ・せちぶんえ)」という豆まきの行事の時には仮装した鬼と七福神が出てくるところもあります。

七福神にはそれぞれにもたらしてくれるご利益があります。

恵比寿(えびす)

漁業の神様、商売繁盛

大黒天(だいこくてん)

農業の神様、開運招福

弁才天(べんざいてん)

学問と縁結びの神様、「弁財天」と書いて財宝の神様とも

毘沙門天(びしゃもんてん)

勝負の神様、別名「多聞天」

布袋(ほてい)

良縁と子宝の神様

福禄寿(ふくろくじゅ)

福徳と長寿の神様

寿老人(じゅろうじん)

長寿と幸せの神様

節分の「福の神」がはっきり決まっていないなんて、日本人らしいですよね。
「八百万の神(やおよろずのかみ)」
といって、どこにでも何にでも神様が宿っているという考えが昔から日本にはあります。
節分の福の神とは、きっといろんな神様のことなのかもしれません。

自分のうちに、今年来てほしい神様を呼べるといいですね。
名指しはオッケーなんでしょうか?^^

「鬼は外、福は内」だけではない?

豆まきの時の掛け声で、聞きなれているのは、
「鬼は外 福は内」
ですよね?
でも実は、地域や神社などによっては掛け声が違うところがあるのです!

1.苗字によって違う

日本国内には、

  • 鬼塚さん
  • 鬼頭さん
  • 九鬼さん

などの、苗字に鬼が入っている家があります。

そのような家では「鬼は外」というのも縁起が悪いので「鬼は内」と言うところも。
紀州熊野の熊野本宮宮司を代々務める九鬼家では「福は内、カミは内」といいます。

2.「鬼は内、福も内」

「鬼」も「福」も内に入れようという寺社や地域もあります。

宮城県村田町

羅生門で鬼の腕を切り落とした渡辺綱が、ここで腕を取り返されたという伝説があって、この地から鬼が逃げないように、「鬼は内」と言うように。
ちなみに、渡辺綱に腕を切り落とされたことから、それ以降「ワタナベ」さんには手出しをしなくなったので「ワタナベ」という姓の家では豆まきしなくてオッケーだとか。

群馬県藤岡市鬼石

鬼が石を投げて町ができたという伝説から鬼が守り神に。

奈良県金峯山寺蔵王堂

金峯山寺を開いた役行者が仏の道を説いて、鬼を弟子にしたというところから

奈良県天河神社

役行者のお供の鬼の子孫にあたるという伝説から

3.「福は内」だけ 

成田山新勝寺では、まつられている不動明王がとてつもなく強いことから、あえて「鬼は外」と言わなくても「鬼」が逃げていくのだそうです。
それで豆まきの時は「福は内」だけ言います。

4.「福は外」も!

京都市福知山市にある大原神社では、「鬼は内、福は外」と掛け声をかけます。
こちらも藩主だった「九鬼氏」に配慮してこのようになったとか。
「福は外」というのは、「鬼(厄)」を神社に迎えて、氏子(外)に福を授けることを意味した風習です。

「鬼」を「神」として受け入れていたり、弟子にしたりと、いろいろなパターンがありますね。
家庭では夜に豆まきをすることが多いので、暗いイメージの行事でしたが、こうしてみるとすごくポジティブな気がしてきました!

他にも落花生をまく地域や、そばを食べる地域があったりなど、節分には意外と変わった風習が残っています。
それについてはこちらの記事で詳しくまとめているので、参考にしてみてくださいね!

節分のときに落花生をまく地域がある!豆じゃない理由は!?

節分にそばを食べる地域はココ!食べるようになった由来やいわれは?

節分の福の神の役割や意味のまとめ

いかがでしたか?
「鬼」を追い払って「福の神」を迎える節分。
昔も今も、私たちの願いは心健やかに、健康で楽しく過ごせますようにということですよね?

季節の変わり目に、すっきりと気持ちの切り替えが出来るように、「福の神」を呼び込もうという行事があるなんて、とても素晴らしいと思います。

  • 「鬼は外、福は内」
  • 「鬼は内、福も内」
  • 「鬼は内、福は外」

いろいろな節分の掛け声がありましたが、どれも最後には「福の神」を呼び込もうということにつながっています。

毎年なんとなくやっていた豆まきも、今年は見方が変わりそうです。
とても奥の深い節分の行事や「福の神」について、これからもずっと子どもたちに伝えていきたいですね!

節分の飾りについての記事はこちらにありますので、参考にしてみてください。

▶ 節分のいわしとヒイラギ(柊鰯)の飾り方!いつまで飾ればいいの?

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