インフルエンザにNSAIDsは禁忌?成人でも注意すべき理由とは?
2017/10/17
解熱作用のあるNSAIDs(エヌセイズ、またはエヌセイド)をインフルエンザのときに使うのは、場合によっては禁忌(きんき)なのはご存知ですか?
NSAIDsの1つであるロキソニンは、最近では手軽に手に入るようになったのでちょっとした熱や頭痛などのときに使いますよね。
でも、インフルエンザの場合はNSAIDsの取り扱いに注意しないと、とんでもないことになることも…(汗)
まちがって使ってからでは遅いので、正しい知識を身につけておきたいですよね!
今回は、インフルエンザとNSAIDsの関係が気になるアナタのために、
- インフルエンザにNSAIDsは禁忌なのか?
- 成人でもNSAIDsを注意しないといけない理由
- NSAIDsとはどんなものなのか
などについてまとめました。
目次
インフルエンザのときにNSAIDsを使うのは禁忌ってホント?
インフルエンザのときにNSAIDsを使うのが禁忌にあたるかどうかは、使用するのが「成人」か「未成年者」かによります。
幼い子どもから19歳の未成年者にたいしては、インフルエンザのときのNSAIDsは原則として禁忌になっています。
特に5歳くらいまでの幼い子どもの場合は、NSAIDsを使うことによって
- けいれん、意識障害、異常行動などの症状が出る「インフルエンザ脳症」
- 肝機能に異常をきたす「ライ症候群」
など、おそろしい病気を併発する可能性が高いからです(汗)
成人は、医師の判断によってタミフルなどのインフルエンザの特効薬と一緒にロキソニンが処方されることが多いです。
子どもとちがい、NSAIDsによってインフルエンザ脳症などになるリスクがとても低くなるので大丈夫なのです。
しかし、自己判断で自宅にあるNSAIDsを使うのはよくありません。
ちゃんと病院を受診して、適切なものを処方してもらいましょう。
といういうのも、NSAIDsの中には、インフルエンザのときに使うと成人でも危険なものがあるのです。
次の章では、インフルエンザのときに成人でもNSAIDsの使用を注意しないといけない理由についてお伝えします。
インフルエンザのときは成人でもNSAIDsで注意しないといけない理由とは?
成人がインフルエンザにかかったとき、解熱剤としてして「ロキソニン」が処方されることはあっても、「ボルタレン」が処方されることはほとんどありません。
同じNSAIDsなのに、なぜこのような差があるかというと、
「ボルタレンはインフルエンザ脳症やライ症候群を発症し、重症化させるリスクが高い」
からなのです。
ボルタレンは、NSAIDsのなかでもとても効果が強い薬です。
それと同時に、副作用が出る可能性が高いと言われています。
インフルエンザのときは、いくら成人にリスクが低いとは言っても「インフルエンザ脳症」などの可能性があるかぎり、危険性の高いボルタレンはほとんど使われません。
このようなことから、インフルエンザのときにNSAIDsを使うには、子どもでも成人でもかなり慎重にならないといけません。
ここまでを読むとNSAIDsを使うのはちょっと怖い感じがしてしまいますよね(汗)
ですが、ちゃんと使いどころをおさえておくととても便利な薬なんですよ!
次の章では、NSAIDsとはどんな薬なのかということをご紹介します。
NSAIDsとはどんなものなの?
NSAIDsとは、「非ステロイド性抗炎症薬」(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)の総称です。
日常のなかでよく目にするNSAIDsは、
- ジクロフェナク
(商品名:ボルタレン) - ロキソプロフェン
(商品名:ロキソニン) - アスピリン
(商品名:バファリン)
などがあります。
「ジクロフェナク?アスピリン?」と聞いてもピンとこないですが、商品名のほうで馴染みがある人は多いですよね!
解熱や鎮痛作用があるので
- 熱があるとき
- 頭痛や生理痛があるとき
- ケガの痛みがあるとき
などに効果があります。
痛みによる不快感が強かったり、どうしても外せない仕事や用事があったりするときにはNSAIDsを使うと、とても助かりますよね(^^)
私は産後にとてもお腹が痛んで眠れなかったのですが、そのときにロキソニンにお世話になりました。
生まれたての娘と笑顔で向き合えたのはロキソニンのおかげでした。
使い方を誤れば毒にもなり得るNSAIDsですが、ちゃんと使うととても心強い味方なのです☆
インフルエンザのときのNSAIDsのまとめ
いかがだったでしょうか?
最後に、おさえておきたいポイントをまとめておきますね!
インフルエンザのときにNSAIDsを使うのは禁忌にあたるかどうかは、使用するのが「成人」か「未成年者」かによります。
特に5歳くらいまでの幼い子どもの場合は、NSAIDsを使うことによって
- けいれん、意識障害、異常行動などの症状が出る「インフルエンザ脳症」
- 肝機能に異常をきたす「ライ症候群」
など、おそろしい病気を併発する可能性があります。
また、子どもよりインフルエンザ脳症などのリスクが低い成人でも、インフルエンザのときにNSAIDsのなかでも効果が強い「ボルタレン」を使うのは避けておいた方が安全です。
そしてNSAIDsとは、「非ステロイド性抗炎症薬」の総称で、
- ジクロフェナク
(商品名:ボルタレン) - ロキソプロフェン
(商品名:ロキソニン) - アスピリン
(商品名:バファリン)
などがあります。
解熱や鎮痛作用があるので
- 熱があるとき
- 頭痛や生理痛があるとき
- ケガの痛みがあるとき
などに効果があります。
NSAIDsは、使い方を守ればとても心強い味方です。
インフルエンザのときは、くれぐれも自己判断せずしっかりと医師と話し合って、安全にNSAIDsを使うようにしましょうね(^^)