お盆の日程っていつからいつまで?地域で違う新盆・月遅れの盆・旧盆
2018/07/30
結婚や上京などで違う土地に住むときに感じるいろんな文化の違い。
お盆の時期が違うのもそのひとつですよね。
私の地元ではお盆は8月13日~15日だったのですが、これはてっきり全国どこでも同じだと思っていました。
でも実際は地域によってちがいがあるんです!
いつがお盆なのかちゃんと知っておかないと、帰省などの予定が立てづらくなりますよね。
そこで今回は、全国のお盆はいつからいつまでなのかご紹介します!
目次
お盆の日程っていつからいつまで?
お盆の時期は大きく分けて3つあります。
- 7月13日~15日
(新暦のお盆、新盆、新のお盆) - 8月13日~16日
(月遅れの盆) - 8月20日前後10日間ほど
(旧暦のお盆、旧盆)
8月13日~16日(月遅れの盆)が、全国的にいわゆる「お盆」といわれている時期です。
ただし、地域によっては新盆や旧盆がスタンダードなところもあります。
次の章で地域ごとのお盆の時期についてご紹介しますね!
地域によって違うお盆の日にち
先ほどご紹介した3つのお盆の時期について、地域ごとにご紹介しますね。
1)7月13日~15日(新暦のお盆、新盆):東京と一部地域
東京と一部の地域では「新盆」とよばれる時期がお盆といわれています。
具体的な地域はこちらです。
- 東京
- 横浜
- 静岡
- 金沢
- 函館 など
これらの地域では、この時期に花火大会などのお祭りが行われるところが多いですね。
2)8月13日~15日(月遅れの盆):全国的
「月遅れの盆」とは明治以降から生まれたお盆で、農業が盛んな地方では7月は農業がとても忙しい時期のため、1ヶ月遅らせてお盆を行うようになったという説があります。
(1)の「東京と一部地域」以外の全国的にはこちらが一般的です。
具体的にこの時期がお盆の地域はこちらです。
- 北海道
- 新潟
- 長野
- 南関東
- 関西
- 長崎
- 福岡 など
3)8月20日前後10日間ほど(旧暦のお盆、旧盆):南の方
- 沖縄
- 南西諸島一部
- 奄美群島 など
日本の南にいくほど、お盆は「旧盆」が主流になっています。
また、旧盆は旧暦の「7月15日」を新暦に当てはめるので、毎年お盆のスタート時期が違ってきます。
※同じ県内でも、地域によって違うこともあります。
お盆ってそもそもなに?
そもそもお盆とは、「年に一度ご先祖様の霊をお迎えし、そしてまたあの世にお送りする」という仏教行事です。
「家族が集まり、ご先祖様のお墓参りをして感謝と供養をする」なんて、いい慣習ですよね(^^)
お盆の入りの日には、ご先祖様の霊が道に迷わないよう、家の入口に「迎え火」をたきます。
でも、最近では迎え火といわれてもあまりピンとこないですよね。
迎え火の様子はこちらの動画をご覧ください。
ゆらめく炎がまるでご先祖様を呼んでいるかのようです(^^)
あのパチパチとなる迎え火の音を聞くと、なんだか昔に帰ったような気分になります。
お盆の迎え火について詳しくはこちらの記事をどうぞ。
お仏壇の盆棚にはこんなものをお供えします。
- お盆用の花
- 提灯
- 迎え団子
- お煮しめ
- そうめん
- お菓子
- 果物 など
たくさんのお供えを用意してご先祖様の霊をお迎えします。
地域によっては、きゅうりとなすを「ご先祖様が乗られる馬と牛」に見立てた「精霊馬」というお供えもあります。
お盆のお供えについて詳しくはこちらも参考にしてみてください。
(おまけ)私のお盆の記憶
私の実家では、8月13日にお供え物の準備とお墓参りをして、夕方には迎え提灯を出していました。
お盆の期間中にはお寺のご住職さんが、仏壇の前でお経をあげにきてくれます。
ご住職さんは大忙しようで、お盆の時期は分刻みのスケジュールとなるとか…(^^;
8月15日にまたお墓参りをし、夕方から夜にかけてお供え物をつめた小さな「精霊舟(しょうろうぶね)」をつくり、「来年もまた来てください」とご先祖様の霊をお送りします。
それぞれの地域やご家庭で、お盆の期間やお供えものなどの違いはあるかもしれません。
ですが、ご先祖様を思う気持ちは日本全国皆さん同じですよね(^^)
お盆の時期についてまとめ
お盆の時期がいつなのか、参考になりましたでしょうか?
最後に今回のまとめです。
- お盆の時期は大きく分けて3つあります。
1) 7月13日~15日(新暦のお盆、新盆、新のお盆)
2) 8月13日~16日(月遅れの盆)
3) 8月20日前後10日間ほど(旧暦のお盆、旧盆) - 東京と一部の地域は「新盆」の時期がお盆といわれています。
- 全国的に一般的なお盆は「月遅れの盆」です。
- 沖縄など日本の南は「旧盆」が主流になっています。
- お盆とは年に一度ご先祖様の霊をお迎え、またあの世にお送りするという仏教行事です。
どこでも一緒だと思っていたお盆も、地域によって時期や風習が違うものなのですね。
ご先祖様があってこそ、今の私たちがいるわけです。
年に一度の日本のお盆を、ご先祖様に感謝して心を込めて供養しないといけないと思いました。
ご先祖様のいろんな想い出を語り合いながら、皆様にとって良いひとときとなりますように…。