じゃがいもの芽には毒がある!?取り除く方法を知っておけば安心!
2017/06/23
「じゃがいもを放置していたら、ある日、にょきっと芽が…」
なんてご経験ないですか?
じゃがいもはいつでも買うことができるし、日持ちもするのでとっても重宝する野菜ですよね。
冬場は冷蔵庫に入れなくても保存ができるので、うれしい食材です。
でもそんなじゃがいもでも、さすがに放置していると芽が出てきてしまうことがあります…
しかもこのじゃがいもの芽には毒があります…(汗)
取り除く方法を知っておきたいですよね!
今回は、そんなじゃがいもの
- 芽の毒性について
- 芽の毒の取り除き方
をご紹介します!
目次
じゃがいもの芽の毒の危険性は?

じゃがいもの芽に含まれる毒は、「天然毒素」と呼ばれるものです。
- 天然毒素とは
生き物の場合は、「クラゲの針」や「サソリの尻尾」
植物の場合は、「トリカブト」や「大麻」
などに含まれる毒素のことを指します。
じゃがいもの芽には「ソラニン」と呼ばれる、アルカロイド系の天然毒素が含まれています。
(「ポテトアルカロイド」とも呼ばれます)
ソラニンは、じゃがいもの「芽」だけではなく、「緑色に変色した皮」にも含まれているんです。
芽が出ていないじゃがいもにもソラニンは含まれていますが、芽や緑色の皮には何十倍の濃度のソラニンが含まれています。
成人で、
- 体重が50kg
の方の場合、ソラニンを
- 0.05g以上
摂取すると、中毒症状が出る可能性があります。
同じ体重の方がさらに、
- 0.15~3g
摂取すると死亡する可能性があります。
子どもの場合は特に注意が必要です。
子どもは体重が少なく、排毒機能も未熟なので、少ない量のソラニンでも中毒を引き起こしてしまうんです。
海外では、芽の出たじゃがいも1~2個を食べた子どもが死亡する事件がありました。
こちらは実際に海外で起きたじゃがいもの芽による食中毒事件です。
1918年にアメリカのグラスコー地域で、じゃがいもの食中毒で61人に
- 頭痛
- 下痢
- おう吐
などの症状が出ました。
その中の一人、5歳の男の子がひどいおう吐の末、腹部に流れるはずの血流が止まり、命を落としました。
ソラニンが持つ恐ろしい毒性について、じゅうぶん伝わったと思います。
次の章では、万が一じゃがいもの芽を食べてしまい、食中毒になってしまった時の対処法をお伝えします。
じゃがいもの芽の毒で中毒になったときの症状と対処法は?

ソラニンは少量であれば特に問題はないのですが、多量に摂取すると以下の症状があらわれます。
- 下痢
- おう吐
- 腹痛
- めまい
摂取してから20時間以上でこれらの症状が出てきます。
ひどい場合はこれらの症状が出てから2~3時間後、以下の症状が出てきます。
- 発熱
- 痙攣
- 意識障害
- 呼吸困難
- 腎不全
- 循環障害
軽度であれば、下痢が数日続くだけで改善されますが、ひどい症状の場合は早急に病院へ行くことをおすすめします。
また、症状が軽度の場合でも、下痢やおう吐が続くと脱水症状を引き起こす場合があります。
いちばんの対処方法は「水分補給」です。
しっかり水分を取り、身体から毒を出しましょう。
その後は安静にして、食事はあまりしないほうがいいです。
現段階ではソラニンに対する特効薬はありません。
普段からソラニンを摂取してしまわないように気をつけてください!
じゃがいもの芽を取り除く方法は?
芽が出てしまったじゃがいもでも食べることができます。
食中毒にならないように、これから紹介する方法を覚えておいてくださいね!
取り除く方法
じゃがいもの芽がでてしまったら、包丁やピーラーで変色した皮と芽をごっそりと取り除きます。
芽は表面だけでなく、深い部分までキレイに取り除きましょう。
緑に変色した皮は、緑色がなくなり本来のじゃがいもの色に変わるまで皮をむきましょう。
「それだけ?」と思われるかもしれませんが、ソラニンを摂取しないためにはこれが一番です。
この動画では「芽が出たじゃがいものむき方」を紹介しています。
どれぐらい芽を取り除けばいいのかは、この動画を目安にしてみてください。
芽と皮を取り除いたじゃがいもは、必ず水につけておきましょう。
ソラニンは水溶性なので、水につけておくと毒抜きをすることができます。
ソラニンは熱に強いので、フライパンでいためるぐらいではほとんど分解されません。
フライドポテトぐらいの揚げる調理であれば、多少分解することができます。
保存方法
冷蔵庫に入れなくてもいいのですが、「暗くて涼しい場所」に保存するのがいちばんです。
日光に当たってしまうと、じゃがいもの皮にソラニンが増えていきます。
小さいじゃがいもは特に注意が必要です。
大きなじゃがいもよりも、小さいじゃがいもの方がソラニンが多く含まれていることが多いです。
もし小さいじゃがいもから芽が出てきてしまったら、子どもには食べさせないか、捨てた方が良いでしょう。
じゃがいもの芽の毒のまとめ
いかがだったでしょうか?
ポイントをもう一度まとめておきますね。
- じゃがいもの芽には「ソラニン」という、アルカロイド系の天然毒素が含まれています。
ソラニンは芽だけでなく、緑色に変色した皮にも含まれています。 - もしソラニンを摂取してしまった場合は、しっかり水分をとり、体から毒素を出しましょう。
ひどい場合は、早急に病院へ行きましょう。 - 芽や緑に変色した皮は、包丁やピーラーで全て取り除けば料理に使うことができます。
取り除いた後は水につけておけばなおよしです。 - 保存する時は暗くて涼しい場所に保存しましょう。
じゃがいもは栄養価が高い食材です。
適切な芽の処理を覚えて、じょうずに調理してくださいね!