自転車の傘さし運転、違反の罰金はいくら?スタンドに固定ならOK?
2018/07/06
雨が多い季節は、自転車に乗る人にとっては憂うつですよね…(TT)
「あ~、今日も傘をさしながら自転車乗らないと…めんどうだな」
と自転車にまたがって傘をさそうとしているアナタ。
その「傘さし運転」、実はやっちゃダメなのってご存じですか?
いまだに多くの人が傘さし運転をしているので、禁止されているという意識がうすくなってしまいますよね。
しかし禁止されているものにはちゃんと理由があり、守らないと色々と不利益があるだけでなくいつか事故につながってしまうこともあります。
今回は、
- 自転車の傘さし運転は違反なの?どんな罰があるの?
- 傘立てスタンドに傘を固定するのは大丈夫なの?
- 雨の日でも、安全に自転車運転するためのアイテム
- 傘さし運転の被害にあった私のトラブル体験談
などをご紹介します!
目次
自転車の傘さし運転、違反なの?
2015年6月に道路交通法が改正され、これまであいまいだった自転車の傘さし運転は明確に違反となりました。
これまで何となく傘さし運転をしていた人は注意が必要です。
どんな行為が違反になるのかということは、「危険行為14類型」で決められています。
これは自転車を乗る上で、この14項目の違反をしたらダメだということを定めたものです。
危険行為14類型は次のとおりです。
- 信号無視
- 通行禁止違反
- 歩行者用道路における車両の義務違反
- 通行区分違反
- 路側帯通行時の歩行者の通行妨害
- 遮断断踏切立入り
- 交差点安全進行義務違反等
- 交差点優先車妨害等
- 環状交差点安全進行義務違反等
- 指定場所一時不停止等
- 歩道通行時の通行方法違反
- 制動装置(ブレーキ)不良自転車運転
- 酒酔い運転
- 安全運転義務違反
なんだか小難しく書いていますが、
- 信号無視
- 酒酔い運転
など常識的に考えたら危ないなと思うものがズラリとならんでいます。
自転車も車と同じように「車両」なんだと思うと当然のことが書いてあります。
そして14項目の最後に「安全運転義務違反」というものがあります。
なんだかザックリとしていて「何のことを指しているんだろ?」と思いますよね。
実は傘さし運転は、この「安全運転義務違反」にあたります。
他には
- イヤホンをつけながらの走行
- スマホをさわりながらの走行
などの「ながら運転」も含まれますので、「普段やってしまってるなー」という人は注意が必要です!
では「傘さし運転」をすると、具体的にはどんな罰則があるんでしょうか?
傘さし運転、違反したらどうなるの?
ここまでで傘さし運転が「安全運転義務違反」であることはおわかりいただけたと思います。
では安全運転義務に違反するとどんな罰則が待っているんでしょうか?
次の動画は、道路交通法の改正が施行されたときのニュースです。
この動画でも言っているとおり、傘さし運転(危険運転)は、
- 14歳以上の運転者が
- 3年以内に2回以上違反したとき
にペナルティの対象となり、3時間の安全講習を受けなければいけません。
しかもこの安全講習、受講料が5,700円もするのです…
これはもうある意味、罰金と同じですよね(^^;
「5,700円も払って、その上3時間も拘束されるなんてめんどくさい!」なんて思ったアナタ!
この安全講習をすっぽかすと、
- 5万円以下の罰金
がかせられてしまいますよ!
5万円は主婦にとってはかなり大きいです。
1ヶ月の食費レベルですよね…(汗)
ペナルティは最初の警告でしっかり受け止めておきましょうね。
「まあ、傘さし運転はお巡りさんに見つからなかったらオッケーでしょ。うまくやるよ…!」
なんて思っている人も中にはいるでしょう。
しかし、傘さし運転は本当に危険です。
私も実際に被害にあいました…。
(後半で体験記をご紹介しますので、ぜひ読んでいただけたらと思います)
「見つからなければいい」
「自分は大丈夫」
なんて思わずに自分のためにも、周りのためにも、傘さし運転はやめましょう!
そもそも法律違反ですしね(^^;
雨の日の自転車、傘立てスタンドを固定するのは違反じゃない?
前の章で、片手で傘をさしながら自転車に乗る「傘さし運転」は、やってはいけないということが改めてわかったと思います。
しかし人それぞれの事情で、雨の日でも自転車に乗らないと生活できないという人もいますよね。
雨の日の自転車運転で傘以外の方法とはしては、次の2つがあります。
- レインウェアなどの傘以外の雨具を使う
- 傘立て固定スタンドを自転車に取りつける
レインウェアは両手でしっかりとハンドルが握ることができるので違反ではありません。
では2つ目の「傘立て固定スタンド」はどうなのでしょうか?
「傘をスタンドに固定したら両手でハンドル握れるし、違反じゃないよね?」と思っているアナタ!
ちょっと待ってください!
実は、傘立て固定スタンドによる傘さしは、禁止されている地域もあります。
正確に言うと禁止されている地域とそうでない地域があるので、一律に「やっちゃダメ!」「大丈夫だよ!」ということはいえないのです。
東京都や大阪府では、傘立て固定スタンドの使用については明記されておらず、グレーゾーン状態です。
条例で禁止はしてないけど、できればやってほしくないというのが本音でしょう。
また、静岡県や三重県のように傘立て固定スタンドでも完全にNGとなっている地域もあります。
一定の条件をクリアしたらOKという地域もあり、条例によってホントにバラバラなのです。
傘立て固定スタンドを使いたいと思っている人は、お住まいの地域の条例をしっかりと確認しましょうね!
雨の日のおともに!傘立て固定スタンドやレインウェアをご紹介
雨の日の自転車の乗り方についていろいろとわかったところで、次は雨の日でも快適に自転車に乗るための「雨の日の装備」についてご紹介します。
傘立てスタンドがOKな地域の人も、NGな地域の人も、よかったら参考にしてみてください♪
傘立てスタンド「どこでもさすべえワンタッチ」
傘立てスタンド界のレジェンドの「さすべえ」。
ワンタッチのレバー式で、誰でもカンタンに取りつけることができますよ(^^)
360度回転するので、自分のちょうど角度に傘を固定することができます!
雨の日のおすすめ「レインウェア」
私は、傘立てスタンドよりもレインウェアを強くおすすめします。
視界をさえぎるものがあると、どうしても事故を起こしやすいからです。
風が強めの日でも傘が飛ばされるという心配もなく、レインポンチョのようにすそがペダルに巻き込まれるということもないので、雨の日にでも安心して自転車に乗れますよ!
また、レインウェアにあわせて雨バイザーも一緒につければカンペキです!
顔に雨があたって思わず目をつぶってしまうと危ないですよね。
こういった雨バイザーを、レインウェアのフードの上からつけておくと視界も安全ですよ!(^^)
傘さし運転の自転車が後ろから…私の雨の日のトラブル体験記
最初にもお話ししたとおり、私は基本的には自転車をメインに生活しています。
上の子供の幼稚園の登園やお迎えも、園の許可を得て自転車を使っています。
園区のはじっこにある我が家は、そうしないと登園できない距離なのです(^^;
そして雨の日でも「雨が降っているから」といって幼稚園を休ませるわけにはいきません。
3人乗り自転車の前後に雨よけカバーをつけて子供を雨から守り、私はレインウェアとバイザーをつけて自転車を運転しています。
傘さし運転は、はじめから私の選択肢にはありませんでした。
レインウェアでも充分に雨をシャットアウトできます。
雨バイザーもツバ部分が透明なので、視界もいいです。
快適とまではいきませんが、両手でしっかりハンドルをにぎられるのでフラフラして周りに迷惑をかけることもありません。
しかし、どんなに自分が気を付けても危険はあります。
雨の日は傘をさしながら自転車に乗る人がめちゃくちゃ多いです…
私の住んでいるところは場所的に自転車に乗る人が多いのは仕方ありませんが、雨の日の走行マナーが悪いのです。
傘で前がよく見えてないせいか、前方に気配を感じたら「通るからどけ!」といわんばかりにベルをならしまくる人がいます。
自衛のためにもそのベルに従ってはいましたが、ホントについ先日、悲劇は起きました。
雨の日、いつもどおり雨装備をした我が家の自転車は信号待ちをしていました。
すると傘さし運転で前が見えていない自転車が、突然我が家の自転車の後方に突っ込んできて2台とも大転倒しました。
後部のリアシートに乗っていた幼稚園児の娘はその衝撃をモロに食らって大泣き、前に乗っていた下の娘はころんだ衝撃で口の中を切って流血していました…
偶然にも近くに交番があり、たまたま通りかかったお巡りさんが自転車を交番まで運んで保護してくれました。
そして交番で後ろから突っ込んできた人に話しを聞くと、
「傘で前が見えなかった」
「雨の音で、前に人がいる気配を感じとれなかった」
とのことでした。
傘で前が見えなくなるのは考えたらわかることですし、雨で五感がにぶるのも想像がつきます。
お巡りさんは突っ込んだ人に「傘さし運転はダメなんだよ」とやさしく注意し、娘のケガもたいしたことがなかった(その時はもう血は止まっていた)ので、その場は解散となりました。
後日、突っ込んだ人が自転車の修理代を負担してくれるとのことで一緒に自転車屋に行くことになりました。
ひと足先に自転車屋の前で待っていると、今度はイヤホンをつけて音楽を聞きながら自転車で登場…
こないだの傘さし運転で、自転車に乗っているときに五感がはたらかないことのコワさをもう忘れてしまったのでしょうか…?
なんだか最初から最後までモヤモヤが残るできことでした…(TT)
みなさんもくれぐれも気をつけてくださいね…!
自転車の傘さし運転のまとめ
いかがだったでしょうか?
雨の日に自転車を運転するときは、
- 傘さし運転は法律で禁止されている
- 傘立てスタンドに傘を固定して運転していいかどうかは、地域によってことなる
ということに注意しましょう。
傘さし運転で2回注意を受けると、
- 5,700円の受講料を払って、3時間の安全講習を受ける義務
が発生してしまいますよ!
傘立てスタンドを使いたいときは、あらかじめお住まいの地域の条例を確認しましょうね(^^)
自転車は小回りがきいて手軽に運転できるのでついつい無茶をしてしまいがちですが、
「自転車は車両である」
ということをくれぐれもお忘れなく…
ルールを守って、快適な自転車ライフを送りましょう!☆
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