りんごにも花言葉があるのをご存知ですか?由来や意味は?
2017/10/18
秋から冬にかけて収穫の最盛期を迎えるりんごは、晩春に可憐な花を咲かせます。
りんごの木が身近にない地域ではあまりお目にかかることはないと思いますが、当然りんごの花には花言葉があります。
そしてりんごの木や果実にも花言葉が存在することをご存知でしたか?
今回は意外と知らないりんごの花言葉、知っておくとちょっと鼻が高い、意味や由来に迫ってみたいと思います。
目次
りんごの花言葉は?
りんごは花、果実、木がそれぞれ花言葉を持っています。
花には
- 「優先」
- 「好み」
- 「選択」
- 「選ばれた恋」
- 「最もやさしき女性に」
- 「最も美しい人へ」
- 「名声」
など、調べるとたくさんの花言葉がありました。
りんごの花は5月ごろに白い花を咲かせます。
白くて可憐な花から連想されるような、素敵な花言葉が多いですね。
花言葉の多くはヨーロッパの神話の影響があるようです。
りんごの花言葉は後述のギリシャ神話「パリスの審判」に由来するそうです。
果実には「誘惑」「好物」の花言葉があります。
この花言葉は明らかにアダムとイヴを彷彿とさせますね、こちらも後ほど触れたいと思います。
木には「名誉」の花言葉があります。
ちなみに県の花としてりんごを定めているのは、もちろん青森県。
弘前市ではりんごの木が市のシンボルになっているようです。
りんごの花言葉の由来は?
りんごの花言葉にある「優先」について、他の果物にさきがけて人々に利益をもたらしてくれた果物であることから、優先の意味を持つと考えられています。
また「選択」や「選ばれた恋」、「最も美しい人へ」などはギリシャ神話に出てくる「パリスの審判」に由来しているようです。
パリスの審判とはこんなストーリーです。
とある結婚式にすべての神が招待されましたが、戦いの女神エリスだけが招待されませんでした。
それに怒ったエリスは「いちばん美しい女神へ」と書かれた黄金のりんごを祝宴の席に投げ込みます。
この黄金のりんごをめぐって、ゼウスの妃である女神ヘーラー、知恵の女神アテーナー、そして愛と美の女神アプロディーテーの3人が譲りませんでした。
ゼウスはこの揉め事の判定を羊飼いのパリス(実はトロイアの王子)に委ねます。
3人の女神はパリスに賄賂を贈り、自分を選ぶようにけしかけます。
まずへーラーは、自分を選んでくれたら富と権力を彼に与えると約束し、アテ-ナーはあらゆる戦いに勝利する叡智と名誉を、アプロディーテーは世界中で一番美しい美女を彼に与えると約束しました。
その結果パリスは、富や権力、名誉よりも、美女の贈り物を選び、のちにスパルタの王妃であった絶世の美女ヘレネーと恋に落ちて、駆け落ちします。
これが発端となってトロイア戦争が始まったとされています。
その後、トロイアはスパルタ側によって仕掛けられた、あの有名な「トロイの木馬」作戦によって滅亡し、ヘレネーはスパルタへと取り戻されます。
りんごの木がもつ花言葉「名誉」については、残念ながら由来を探り当てることはできませんでしたが、花と同様、この神話からきているのではないでしょうか?
りんごの果実の花言葉「誘惑」「好物」は、旧約聖書の『創世記』に由来しているようです。
アダムとイヴはエデンの園で暮らしていましたが、そこには神から「絶対に食べてはいけない」と言われている二つの果実がありました。
ある時、イヴは蛇に化けたサタンにそそのかされ、食べてはいけない“知識の実”を食べてしまいます。
さらに、イヴに勧められてアダムもその実を食べてしまいました。
神がエデンの園に訪れ、二人が禁じられていた実を食べてしまったことを知ると、
このままではもう一つの“生命の実”まで食べてしまうと考え、二人を地上へ追放します。
旧約聖書には禁断の果実はりんごと明記されているわけではないそうですが、後世ヨーロッパの宗教画などで表現する際に、最も一般的な果実であったりんごの形を用いたことから、りんごとして広がったようです。
りんごの花言葉まとめ
りんごはとても身近な果物でしたが、今回調べてみるまで、花言葉は知りませんでした。
これからはりんごを食べるときに、ちょっと思い出してみてはいかがですか?
花言葉については他にも記事がありますので、あわせてどうぞ。
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