ランドセルの歴史はいつから?意外と知らない語源や意味は?
4月になると、小さな体に大きな「ランドセル」を背負って歩いている1年生の子どもたちを見かけますよね。
新品の「ランドセル」に負けないように一生懸命歩いている姿はとってもほほえましいものです。
つい数十年前まで「ランドセル」と言えば、
- 女の子は赤
- 男の子は黒
というのが定番でしたが、今は様々な色やデザインのランドセルが売られています。
昔に比べればとってもカラフルでオシャレになりましたよね!
最近では、海外の人たちが普段使いのバッグとして買っていくほど大人気の「ランドセル」。
おみやげに買っていくくらいですから、使っているのは日本だけなのでしょうか?
小学生の頃は当たり前に使っていましたが、その歴史となると実はあまり知る機会がありません。
というわけで今回は、日本人ならほとんどの人が背負ったことがある「ランドセル」の知られざる歴史についてご紹介していきます!
ランドセルの歴史っていつから?

当たり前のように使われている「ランドセル」ですが、その歴史は約140年前までさかのぼります。
江戸時代末に輸入された、軍隊で使う布製の「背嚢(はいのう)」が「ランドセル」の始まりといわています。
この「背嚢」は、兵士が食料や衣料などを入れて背負う布製の、今でいうリュックのようなかばんでした。
それまで日本で通学する時に使っていたのは、昔からある風呂敷。
通学かばんとして「背嚢」を使うようになったのは明治18年、学習院に通う子どもたちが徒歩通学するようになってからです。
「学用品は自分でもってくる」という考えのもと、採用されたのが「背嚢」だったのです。
この頃はまだリュックサックに近い形でしたが、それが現在のはこ型の「ランドセル」になったのが明治20年です。
当時、内閣総理大臣だった伊藤博文が後に大正天皇となる、皇太子・嘉仁親王への学習院初等科入学のお祝いとして、革製ではこ型のかばんを献上しました。
このことをきっかけに、富裕層の間では革製の背嚢が使われるようになっていきました。
これがランドセルの原型です。
今でも一般的な「ランドセル」はその学校名から「学習院型ランドセル」と呼ばれています。
今のような「ランドセル」を日本ではじめに持ったのは大正天皇だったのですね!
今では小学生がもつかばんとして可愛らしい刺しゅうやカッコイイ色あいに作られている「ランドセル」。
もともとは軍事用だったなんてびっくりですよね?
ちなみに学ランやセーラー服も元をたどれば軍服からきているので、学校と軍隊というのは切っても切り離せない関係なのかもしれませんね。
形や素材などが時代とともに変化して、じょうぶで機能的な作りになっていった「ランドセル」。
ではなぜ「ランドセル」という名前なのでしょうか?
ランドセルの名前の由来とは?

「ランドセル」が軍隊で使われていた「背嚢」からきている、ということは先ほどご紹介しました。
では、名前が「ランドセル」になったのは由来はどういうものなのでしょうか。
「ランドセル」という名前の由来はオランダ語です。
オランダ語で背負って使うかばんのことを「ransel(ランセル)」といって、その言葉が日本語風に変化して今の「ランドセル」となったのでした。
つまり「背嚢」のことですよね。
鎖国中の日本が、西洋の国で唯一交易をもっていたのがオランダです。
その鎖国中の江戸時代末期に西洋式の軍隊を取り入れ、「背嚢」も一緒に入ってきたことから「ランドセル」という言葉はうまれました。
幕末の教練書「歩操新式」(※軍事の指南書)にも、「粮嚢(りょうのう、兵士が食料をいれて持ち歩く袋)」という文字に「ラントセル」のふりがながうってあることから「背嚢」そのものの名前だったことがわかります。
このようにはじめは大人(兵士)が使っていた「ランドセル」。
小学生の通学用かばんとして定着していったのにはこんな理由がありました。
小学生がランドセルを使うようになった理由とは?

私立などでは指定のものがある場合がありますが、実は「ランドセル」を通学かばんとして使うのは義務ではないんです!
では、どうして「ランドセル」は小学生用の通学かばんとしてこれほど広く普及していったのでしょうか。
高価なものだったため、一般に広まっていったのは昭和30年代以降です。
現在ではほとんどの小学生が背負って通うわけですが、「ランドセル」を使うようになったのはこんな理由からです。
- 学用品は重いので、背負った方が子どもの負担が軽くなる
- 両手があくので、自由に使える
確かに、あれほど丈夫で機能的な通学かばんはありませんよね。
片手で重い学用品を持って通学するのは大変ですし、特に小さいお子さんは両手がふさがっているとあぶないこともあります。
自分のものを自分で持って歩くために、これほどピッタリなかばんはありません!
通学かばんを使っている国はたくさんありますが、「ランドセル」と似たような「背負う通学かばん」はそれほど多くはないです。
なので「ランドセル」は「日本特有の文化」といってもいいのではないでしょうか。
日本大好きな外国人の間で流行るのもわかりますよね!
ランドセルの歴史のまとめ
いかがでしたでしょうか?
小学校時代、ほとんどの人が使った「ランドセル」、意外と深い歴史がありました。
通学かばんひとつとっても、他国の文化を上手に取り入れて進化させていくのは、いかにも日本らしいですよね。
私の世代では、「ランドセル」といえば赤と黒しかなかったです。
メーカーによって形が少し違うくらいでしたが、今はとってもカラフルですよね。
なんとフタのロックも今では自動!
ポケットがたくさんついていて、2色使いなどバリエーションもあって、目うつりしてしまうくらいの種類があります。
選ぶのが楽しいですね!
こうしてデザインや色が変わっても、日本人には昔からなじみのある通学カバンであることには変わりありません。
これからも日本の誇れる文化として、「ランドセル」は残っていくと思います。
- 語源はオランダ語のランセル
- 軍隊の背嚢がもとになった
- 一般的に使われているのは「学習院型」
など、小学生のお子さんがいたら、自分の使っている「ランドセル」には「こんな歴史があるんだよ」ということを教えてあげると親子の会話もはずみますね!
今年からランドセルを背負って登校する1年生の子どもがいるなら、入学式もありますよね!
入学式のファッションについてはこちらで詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。