ひな祭りにはまぐりを食べる由来や意味は?女の子ならではの理由が!
2017/01/31
3月と言えばひな祭り。
ひな人形を飾ったり、おいしいものを食べたりと女の子にとっては華やかで楽しい行事ですよね。
ひな祭りといえば、行事にちなんだごちそうがたくさんあります。
- ちらし寿司
- 白酒(こどもは甘酒)
- ひしもち
- ひなあられ
- はまぐりのお吸い物
などなど、「うれしいひな祭り」ならぬ「おいしいひな祭り」ですね!
こうしたごちそうをなぜ食べるのかというと、やはり古くからの行事につきものの、縁起をかついだ理由があります。
ちなみにうちの母は縁起をかつぐとかには無頓着だったので、ひな祭りだからといって特別何もありませんでしたが…(笑)
でも大人になってごちそうの意味を知ったら、「自分の子どもにはしてあげたい!」と思うような内容でした。
なぜ、うちの母は知らなかったのか…?^^;
今回はその中でもはまぐりについてご紹介していきます。
目次
ひな祭りにはまぐりを食べるのはなぜ?
ひな祭りのごちそうのメインといえば「ちらし寿司」と「はまぐりのお吸い物」。
私の実家では出ませんでしたが、ひな祭りが近づくとテレビで見たり聞いたりと、ほとんどの人が知っていることだと思います。
今回は、「はまぐりのお吸い物」にスポットを当てたいと思いますが、
- なぜひな祭りではまぐりを食べるのか?
- 他の貝ではだめなのか?
- マツタケのお吸い物ではだめなのか?
など、いろいろ疑問がでてきますよね?
昔から食べられているだけあって、これにはきちんと意味がありました。
1.はまぐりを食べる意味と由来
ひな祭りは平安時代からある、女の子の成長と健康を願って幸せを祈る行事です。
行事には昔から、「行事食」がつきもので、食材や料理に意味をもたせて縁起をかつぐものが多いのです。
ひな祭りのごちそうもいろいろ縁起をかついでいますが、「はまぐり」にももちろん意味があります。
はまぐりはもともと春が旬だということもありますが、貝の特徴が好まれる理由でもあります。
2枚貝であるはまぐりは、上と下の貝がもともとの組み合わせでないとピタリと合うことがないのです。
同じはまぐり同士でも、貝がちがうとかみあわないことから、
- 夫婦和合(ふうふわごう)
- 女性の貞操(ていそう)
の例えとして考えられるようになりました。
女の子の節句にはまぐりを食べることには、
- 将来めぐり合うパートナーと一生添い遂げ、幸せでいられるように
という願いが込められているのです。
これでは、ほかの具材のお吸い物では意味がありませんよね?
昔はお嫁にいくと里帰りもなかなかできず離婚も難しかったので、
- はまぐりの貝のように貞操を守り
- ずっと添い遂げられるようないい人にめぐりあえ
- 幸せに暮らせるように
と願ったのでしょうね。
娘を思う親心が感じられます。
2.なぜお吸い物?
では、なぜお吸い物ではまぐりを食べるのでしょうか。
実はもともとはまぐりは栄養価の高い食べ物です。
- 鉄分
- カルシウム
- タウリン
- ビタミンB2
- ビタミンB12
- 亜鉛
などが豊富で、健康を祈って食べる食材としてふさわしいものなのです。
他の調理法に比べて、お吸い物にははまぐりの栄養がたっぷりと出ます。
汁まで飲み干すことができるお吸い物が、一番はまぐりの栄養をとれる調理法といえるのです。
「貝合わせ」という遊びも
「もともとの組み合わせでないとピタリと合わない」というはまぐりの貝の特徴から考えられた遊びもありました。
江戸時代にははまぐりの貝を使った、今でいう神経衰弱のような遊びが貴族の間でおこなわれていました。
貝の内側には、2枚の組み合わせで同じ絵や字を書いておき、裏返しておいた貝の片割れを見つける遊びです。
貝桶(かいおけ)という、2つで対となっている装飾された八角形の入れ物にしまうようになっていて、明治維新の前までは上流階級の娘の嫁入り道具の一つでした。
こうしたことにちなみ、今も結婚披露宴のお料理に「はまぐりのお吸い物」が使われていますよね。
はまぐりのお吸い物の作り方
「はまぐりのお吸い物」は
- はまぐり
- 昆布だし
で作るので、正確には「潮汁(うしおじる)」といいます。
汁物の中では手間がかからないので簡単にできます。
はまぐりのお吸い物の作り方
1.材料(3人前)
- 水…500ml
- はまぐり…適量(250gくらい)
- 酒…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- しょうゆ…少々
- 出し昆布…5センチくらい
- 三つ葉
- 花麩(はなふ)や手毬麩(てまりふ)(あったら)
2.作り方
- はまぐりの砂抜き、その他下ごしらえ
はまぐりを、室温で海水程度の塩水に1~2時間つけます。
水300mlに対して塩9~10gをいれると海水と同じくらいになります。
砂抜きのあと、貝と貝をすり合わせて流水で洗い流します。麩は水でもどしておきます。
三つ葉はさっとゆがいて、結んでおきます。 - 火入れ
鍋に、水、はまぐり、昆布を入れます。
弱火より少し強めで火を入れて、アクが出てきたらとります。
沸騰したら昆布を取り出し、火を弱めます。水からじっくり煮るのがコツです。
沸騰しすぎると汁が濁り、身がかたくなるので気をつけてくださいね。 - 味付け
はまぐりの口が開いたら火を止めます。
お酒を入れ、味をみて必要なら塩をいれます。
香りづけに醤油を少したらします。 - 盛り付け
器にはまぐりを2つ入れて、三つ葉や麩をのせ汁をそそいだら完成です!
動画でも作り方がありますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
はまぐりは汁にこそ味が染み出しています。
栄養も残さずとれますし、ぜひ最後まで飲み干してくださいね!
はまぐりのお吸い物、お取り寄せも!
はまぐりのお吸い物はおいしいのですが、最初から作るとなると面倒だなと思うこともありますよね?
貝類は砂抜きしないといけないので時間もかかります。
そこで手軽に「はまぐりのお吸い物」を楽しむには、お取り寄せという手もありますよ!
1.我が家の味付けにしたい!
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2.とにかく手軽に!
お湯を注ぐだけで、本格的なはまぐりのお吸い物ができあがります。
手軽にいただきたい方はコチラ。
いい時代になったなあと思います(^^)
「はまぐりのお吸い物」を食べたいけど手間がかかるし…と作るのを迷っていた方!
ぜひお取り寄せを利用してみてくださいね。
ひな祭りにはまぐりを食べる意味や由来のまとめ
ひな祭りに込められる、親から娘への思いが「はまぐりのお吸い物」にはあります。
- 娘には幸せになってほしい
- いつまでも健康でいてほしい
といった、親の願いは今も昔も変わりません。
「はまぐり」の貝のようにピッタリと合う人とめぐり合えるようになんて、昔の人はロマンティックだったんですね。
女の子のいるご家庭では、今年のひな祭りに「はまぐりのお吸い物」を一緒に食べながら、昔からうけつがれてきた行事に込められている親の思いを話して聞かせるのもいい思い出になりそうですね!
ひな祭りに食べるごちそうといえば「ちらし寿司」も定番ですよね。
それについてはこちらの記事で解説していますので、あわせて読んてみてくださいね!